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柔弱が重要!? 老子の思想
老子の思想の肝の一つが、”柔弱”というキーワードです。老子は、柔らかくて弱い者こそ素晴らしいという『柔弱の徳』↓↓を解きました。逆説的(天邪鬼な)この思想は、当時は受け入れ難かったでしょうが、中国の思想史に大きなインパクトを与えました。
人之生也柔弱、其死也堅強。
萬物草木之生也柔脆、其死也枯槁。
故堅強者死之徒、柔弱者生之徒。
是以兵強則滅、木強則折。
強大處下、柔弱處上
この読み下し文は以下の通りです。超・要約すると”堅いものは脆い。なので柔弱サイコー!”いうことになります。
人の生くるや柔弱、その死するや堅強。万物草木の生くるや柔脆、その死するや枯槁。故に堅強は死の徒となり、柔弱は生の徒なり。ここをもって兵強ければすなわち滅び、木強ければすなわち折らる。強大は下に処り、柔弱は上に処る。
老子第七十八章には、次のようにも書かれています。
天下に水より柔弱なるは莫し 而も堅強なる者を攻むるに 之に能く勝つこと莫し。これは「水はもっとも柔弱であるが、固くて強いものを攻めるには、これほど強いものはない」という老子の兵法の極意です。つまり、剛強には、柔弱をもって向かうのが良いというのです。
老子は物理的な硬さを説いているのではありません。おそらく、柔軟な思考や行動の重要性を説いているのだと思います。年齢を重ねれば経験も知識も増えていきますが、そのような経験・知識による固定観念/偏見にとらわれることもしばしばです。しかし、それではうまく行きません。
「強大は下に処り、柔弱は上に処る」。柔弱最高!。
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