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 現代では『ペットは家族の一員』と多くの人が思っています。しかし、ペットの遺棄や虐待などがあるのも事実です。今回は、私の残念なペット遍歴を紹介します。

 小学生の頃、近所にいた1つ年上の男の子の家に遊びに行きました。その子の家には、水色の羽をした小型のインコが飼われていました。そのインコは喋れませんでしたが、教えれば喋ることもできると、その子に教えてもらいました。家に帰って、インコが飼いたいと両親にお願いしましたが、「どうせ一人では世話ができなくなるから、駄目だ」と強く言われました。しかし、諦めきれない私はことある毎に「インコが飼いたい」と粘っていました。

 ある時、小学校から帰ったら家に鳥カゴが置いてありました。インコを手に入れてくれたんだと一瞬喜びましたが、中にいたのは緑色のメジロでした。「これじゃなーい!」と思いましたが、父が苦労して手に入れてくれたので、仕方なく飼うことにしました。しかし、思い描いたインコではないので、正直愛情が湧きません。結局、1年位でメジロは亡くなってしまいました。

 次に飼ったのは子犬でした。この子犬は、弟が同級生の家からもらってきたものでした。母親は「今すぐ返してきなさい!」と鬼のような形相でしたが、結局飼うことになりました。次の日には、父が玄関横に、廃材で犬小屋を作ってくれました。子犬(雄)の名前は、『あしたのジョー』から名前をもらってジョーと名付けました。ジョーは、我が家に来た初めての哺乳類のペットでした。もちろん最初はとっても嬉しかったのですが、段々と散歩や餌やりが面倒になってきました。

 今から思うと何とも薄情な話ですが、飽きっぽい小学生だったので仕方ない面もありました。そうこうしているうちに、ジョーが眼病を患いました。正確な病名は分かりませんが、目ヤニが大量に出始めました。眼病にはホウ酸水が効くという話を聞いて、ホウ酸水で目の周りを洗ってあげたりしましたが、結局、2-3か月で亡くなってしまいました。

 これ以後、実家でペットを飼うことは一度もありませんでした。元々、両親ともにペットが好きではなく、子供たちが「自分たちで世話をするから」というので渋々飼っていたのでした。

 私自身はペットを飼いたいとは思いませんが、結婚して子供ができると、子供たちが飼いたいと言い始めました。最初は、当時流行っていた『とっとこハム太郎』の影響で、ハムスターを飼いました。ハムスターは長寿な生き物ではありませんが、それでも1年位で亡くなってしまいました。

 次のペットは縁日で買ってきたミドリガメでした。夏祭りの時にやって来たカメですが、その冬を越すことができませんでした。我が家に来るペットは、お世話が不十分なためなのか、ことごとく短命でした。

 歴代のペットには、大変申し訳なく思っています。ご冥福をお祈りします。

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