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経験が人命を救う!!

 私の一過性脳虚血発作の経験が、友人の命を救ったことがあります。

 一過性脳虚血発作から数年後、私は後遺症もなく元気に暮らしていました。たまたま、大学の時の同級生が集まることになり、居酒屋での1次会の後、酔い醒ましを兼ねて喫茶店で話すことになりました。

 お互いの近況を話し合い、経緯は忘れましたが、話題が健康の事になりました。私は、「最初に手が痺れたんだ」という一過性脳虚血発作の最初の症状について話しました。すると、友人の一人が「ここ数日、手が痺れてるんだ」と言いました。それから私が「次に、口が痺れて喋りづらかったんだ」と言うと、その友人が「いま、口が痺れて喋りづらい」と言いました。私はビックリして、「飲んでる場合じゃない。今から帰って病院に行った方が良い」といって、そのまま飲み会はお開きになりました。

 喫茶店での二次会から、別の用事で近くまで来ていた、その友人の奥さんが合流していました。そのあとすぐに、友人と奥さんは、タクシーで友人宅近くの救急病院に行きました。診察の結果は脳出血でした。早期発見だったので、その日は対処療法を施したのち、緊急入院になりました。その後、大学病院に移って精密検査を受けたのち、手術を受けました。幸い、場所も比較的外側の手術しやすいところだったので、大事には至りませんでした。その友人は後遺症もなく、今でもピンピンしています。

 しかし、あの日偶然会っていたから良かったものの、もし残業して脳出血を放置していたら、どうなったかわかりません。私が機転を利かせて救ったわけではありませんが、偶然居合わせたことで友人を救うことが出来ました。

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