『お嬢様部』という部活動
"お嬢様”という言葉を聞くと、”苦労を知らずに育った若い女性”を想像してしまいます。”お嬢様”は、昔は貴族や良家の娘などを表現するときに使われていた言葉です。現代の”お嬢様”は、裕福な家に生まれ、生活に不自由を感じたことがない育ちの良い女性を表しています。漫画やドラマなどでなら、お嬢様を知っていますが、実生活ではリアルなお嬢様にはお目にかかったことがありません。
今日のネットニュースを見て初めて知りましたが、大学の部活に『お嬢様部』なるモノが存在するそうです。ニュース記事には佐賀大学のお嬢様部が取り上げられていましたが、その他に國学院大、東京藝術大、東京理科大、日本大、法政大、熊本大、宮崎大、大阪大、京都大、立教大、関西学院大、岐阜大、愛知大、高崎経済大にもお嬢様部はあるそうです。なお、お嬢様部の元祖は京都大のようです。さすが、変わり者(誉め言葉です)が多い印象がある京大です。
肝心のお嬢様部ですが、これは“一般人が本気でお嬢様ごっこをする集まり”なのだそうです。佐賀大学でのお嬢様の定義は、「心がお嬢様であればお嬢様」のようで、お嬢様部の部員は女性より男性の方が多いみたいです。普段の活動では、お嬢様に必須イベントであるお茶会をしているようですが、ゴミ清掃などのボランティア活動もしているようです。私が思い浮かべるお嬢様は、キャンディキャンディ(古くてスミマセン)に出てくる意地悪なイライザなので、ボランティアとはちょっと結びつきません。
ところで、”お嬢様部”があるのなら、”お坊ちゃま部”があっても良さそうですが、まだ聞いたことがありません。恥ずかしい話ですが、私は中高生の頃、隣家のオバちゃんから”ぼっちゃん”と呼ばれていました。実家は小さな家ですし、お金持ちでもありません。どちらかと言えば、むしろボンビー寄りの家柄でした。理由は全くわかりませんが、隣家のオバちゃんは私のことを”ぼっちゃん”と呼び続けました。道ですれ違う際に私が「こんにちは」と挨拶すると、必ず「ぼっちゃん、こんにちは」と挨拶を返してきます。私は、この隣のオバちゃんがとっても苦手でした。
お嬢様やお坊ちゃまがどんな生活をしているのか、庶民の私には想像できません。お嬢様部は、”精神的なコスプレ”なのでしょう。
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