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春分の日と彼岸花

春分は、1年間を24の季節で区切った『二十四節気』の第4番目の季節の区切りです。通常は、3月20日または3月21日になります。いわゆる天文学的な春分は、太陽が太陽黄経が0度になる春分点と重なった時になります。

この春分をお祝いする(?)春分の日は、日本の国民の祝日の一つです。この祝日の趣旨は、”春分にあたり自然をたたえ、生物をいつくしむ日”なのだそうです。春分の日は毎年変わるので、天文観測による春分が起こる春分日が休日となると祝日法に定められています。今年は3月21日でした。春分の日の実施日は、国立天文台が前年の2月に官報を通じて公表することになっているので、今年に春分の日は昨年の2022年2月に決まったことになります。

また春分は、春の彼岸ひがんの中日になります。不思議なことに、この頃になると一斉に咲く花があります。それが彼岸花です。彼岸花は曼珠沙華マンジュシャゲとも呼ばれる中国大陸が原産の華です。日本列島で繁殖している彼岸花は、染色体が基本数の3倍ある”三倍体”なので、正常な卵細胞や精細胞が作られないため、種子が出来ません。そのため、タンポポの様な種子を持つ植物とは違って、自ら生育地を広げることができません。彼岸花は、人の手が一切入らないような場所に、自然に育つことがない植物なのだそうです。

彼岸花の説明を読んで、「彼岸花が毎年同じ場所で咲くのは、このためだったんだ。なるほど!」と合点がいきました。実はお彼岸で一番に思い出すのは、祖母の作ってくれた大きなボタモチです。やはり”花より団子”です。

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