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日本語の中の”キョンキョン”考 重複語から日本語ルーツを考えた。

現在は、落ち着いた女性やお母さん役までこなす女優の印象が強い小泉今日子さんですが、私が若い頃はバリバリのアイドルでした。彼女の代表曲には『なんてったってアイドル』という曲があるくらい、それこそ正統派のアイドルでした。そんな小泉今日子さんの愛称は『キョンキョン』です。キョンキョンの由来は、ランラン&カンカンのパンダブームが関係していたことを最近知りました。キョンキョンの表記は、”KYON2”や”キョン×2”などがありました。ちなみに小泉今日子さんの趣味は読書で、かなりの読書家です。

さて、キョンキョンのように、日本語には同じ音を重ねた言葉が数多くあります。その多くは、動物の鳴き声や、物事の状態などを表わすオノマトペです。例えば、”ワンワン”や”ゴロゴロ”などが、それに当たります。日本語には何故このような”音を重ねた言葉”があるのでしょうか?。不思議に思ったことはありませんか?。

日本語は『日琉祖語にちりゅうそご』と呼ばれる、日本語と琉球語の共通祖先から生まれたと考えられています。しかし、この日琉祖語とその他の世界言語との関係は不明で、学問的にはどの言語系統とも断言できないので、言語学的にはしばしば『孤立した言語』と分類されています。

しかし、言語学者でもない私の勝手な解釈では、日本語のルーツは南方系のオーストロネシア語族ではないかと睨んでいます。オーストロネシア語族は、台湾から東南アジア島嶼部、太平洋の島々、マダガスカルに広がる語族です。オーストロネシア語族は日本語との共通語彙が非常に少なく、文法的な類似性も少ないことから、研究者の間では有力な説とは考えられていません。しかし、音韻体系の類似が指摘されています。その類似した音韻体系というのが、キョンキョンのように”音を重ねた言葉(=重複語)”の存在です。

ハワイの現地語であるハワイ語には、多くの重複語があって、重複によって語の意味や品詞が変わるなどの文法的な特徴があります。以下はその例です。

kila(高い地位)→kilakila(威厳のある)
holo(走る)→holoholo(散歩をする)
wai(水)→waiwai(裕福な、豊富な)

インドネシア語にも類似機能の重複語があります。有名なのは旅行雑誌の名前にもなっている”じゃらん”です。ジャランの意味は道という名詞ですが、これを重ねた重複語は歩くという動詞に意味を変えます。また、ジャランジャランを早口で言えば”走る”という意味になります。

jalan(道)→jalanjalan(歩く)

これだけの類似では、日本語のルーツがオーストロネシア語族であるとは言えませんが、どこかの時代にどこかの場所で必ず”接触はあったはず”です。私が勝手に唱えている『邪馬台国・奄美大島説』でも、主役は海洋民族ですので、台湾から東南アジア島嶼部、太平洋の島々で話されているオーストロネシア語族は、日本語のルーツにはピッタリはまります。

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