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うるさいセミとモモちゃん絵本

出勤前の早朝から、自宅近くではセミが”シャーシャーシャー”とうるさく鳴いています。出勤後も勤務先近くで、セミの大合唱でした。梅雨も明け、本格的な夏が来ました。だるような暑さですが、セミたちは子孫を残そうと、今日も元気いっぱいです。

小さな体にも拘わらず、セミが大きな音を出せるのは、体の内部の空洞で音を共鳴させているからです。このようなセミの共鳴機構をうまく利用すれば、小型で大音量のスピーカが可能になるでしょう。

”うるさいセミ”について考えていたら、むかし子供に読み聞かせていた『新装版 ちいさいモモちゃんえほん』シリーズのあるストーリーを思い出しました。この本は、松谷みよ子さん(著)&中谷千代子さん(イラスト)の『ちいさいモモちゃんえほん』のイラストを武田美穂さんに変えた新装版です。中谷さんイラストの旧版に思い入れがある人が多いようで、この絵の評判は芳しくない?ようですが、私はこれしか知らなかったので、これが普通と思っていました。私は、この可愛らしい絵のタッチは嫌いではありませんでした。

モモちゃん絵本はシリーズ本で何冊かあったと思いますが、我家ではコンプリートしていました。このシリーズ本をほぼ毎日、本をとっかえひっかえして、寝る前に読み聞かせしていました。

印象に残っているのは、主人公のモモちゃんが空想/妄想?の旅にでるストーリーです。全体の話は忘れてしまいましたが、モモちゃんは空想の旅の途中で黒くて大きなクジラに出会います。そのとき、どこからともなく大きなセミの鳴き声が聞こえてきます。モモちゃんは思わず叫びます。「セミ、うるさいですよ~」。すると、クジラに張り付いていたセミは一斉に逃げ出し、黒いクジラは白いクジラになってしまいました。

かなり昔の記憶なので間違っているかもしれませんが、大体こんな感じだったと思います。セミは長寿の虫で、幼虫の間は地中で何年間も過ごしますが、成虫になると1週間しか生きられません。今が”セミ生”のクライマックスです。

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