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無理やり食べさせないで!!

 ”会食恐怖症”を知っていますか。これは、人前での食事に恐怖と不安を感じ、吐き気などの体調不良を引き起こす社交不安症のことです。原因は色々あるみたいですが、学校給食などでの”完食指導”が、発症の引き金となるケースが多いそうです。

 私も子供の頃は偏食児童でしたから、”完食指導”には悩まされました。小学校の初めての給食の時、全て食べるまで許してもらえませんでした。苦手な野菜がオカズに入っていたんだと思います。給食時間が終わっても完食できずに、まだグズグズと食べていました。私を含めて、3人くらい居残っていたと思います。

 入学した最初の一週間は、1年生は早帰りなので、給食が終わると帰宅できるのですが、給食が終わらないので、ついに二年生が教室掃除にやってきました。「まだ食べてるの?」と、からかわれたと思います。結局、掃除の邪魔になるので、給食を中断して帰っていいことになりました。

 父は好き嫌いが無く何でも食べる人でしたが、有難いことに家では完食指導はありませんでした。父は「嫌いなものは、無理して食べなくてもいいじゃないか」という考えの人でした。もし、自宅でも厳しく言われていたら、”食事恐怖症”や”会食恐怖症”になっていたかもしれません。

 大人になるにしたがって嗜好も変わるし、苦手も克服できます。私はネギやニラは大嫌いでしたが、今は平気です。また、キャベツやレタスのような生野菜は、高校生の時まではほとんど食べていませんでした。でも、今は普通に美味しく食べられます。

 食事を残さず食べることは、無駄を減らし持続可能な社会を築くためには重要でしょうが、アレルギーなどの体質の問題もあり、強制することには疑問が残ります。子供の頃に完食を強要されると、トラウマになるかもしれません。完食指導は、そろそろ止めませんか。


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