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空想考古学・邪馬台国はココだ!#13 魏志倭人伝と人類学

邪馬台国論争で、常に問題になるのは、魏志倭人伝に書かれた”文字情報”です。私はこの文字情報が正しいという前提の下で、この空想考古学の論理を組み立てています。しかし、多くの研究は、自分の都合の良いように文字情報の意味を曲解したり、改竄しています。邪馬台国畿内説では、”方向”を間違いだと主張していますし、邪馬台国九州説では”距離”を胡麻化しています。

手前味噌になりますが、空想考古学の『邪馬台国・奄美大島説』では魏志倭人伝の情報を一切捻じ曲げていません。例えば、魏志倭人伝に書かれていて通常は無視される、侏儒國(小人の国)、裸國(裸族の国)、黒齒國(皮膚が黒くて歯が白い人の国)についても↓↓きちんと考察しています。

邪馬台国は日本に歴史書が存在しない時代の話であり、中国の文献資料が頼りなのはよくわかりますが、すこし文献に頼り過ぎな気がします。また邪馬台国論争は、日本国内の問題なので仕方ありませんが、もう少し”グローバルな時間と空間”で考える必要があると感じています。

つまり、邪馬台国を考える時に”そもそも日本人のルーツはどこから来たのか?”という、人類学的視点が欠けていたような気がします。私は歴史学者でも人類学者でもない只の一般人なので、学問的な厳密性は持ち合わせていません。しかし、邪馬台国論争の決着がつかないのは、人類学的視点の欠如に問題があると考えています。

最新のゲノムの研究から、日本人のルーツは3-4万年前に3つのルートから、現在の日本がある場所に辿り着いたようです。一つはシベリア経由の北方からで、もう一つは中国大陸経由です。3つ目のルートはスンダランド(インドシナ半島からインドネシアに至る領域)からの、島伝いに到達したルートです。私が考える『空想考古学・邪馬台国はココだ!』では、この海洋ルートが重要なカギになっています。



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