ご存知のように、人間の血液型はA型・B型・O型・AB型の4種類に大別されます。また、別の分類ではRh-やRh+があるので、人間の血液型の種類を細かく分けるとおよそ300種類になるそうです。世界の総人口は80億人を超えていますから、それにしては種類が少ないような気もします。
ところで、馬の血液型は一般的にA型・C型・D型・K型・P型・Q型・T型の7種類に分けられるのだそうです。さらには細かく分けると、何と3兆種類の血液型があるそうです。それに対して、ニシローランドゴリラの血液型はB型の1種類だけという少なさです。3兆と1では、かなりの差があります。
どうしてこんなにも差があるのでしょうか?。ここからは私の勝手な推論です。この血液型の差は、過去の繁栄数(どれだけの数まで増えていたか)に関係があるのではないでしょうか。人類のご先祖は、環境変化によって絶滅寸前まで数を減らしたと考えられています。正確な数は分かりませんが、数千人規模まで数が減ったようです。ニシローランドゴリラは、人類以上に数を減らしたのでしょう。そのため、遺伝子の多様性が減少し、血液型の種類も減ったのかもしれません。
逆に馬のご先祖様は、過去には大繁栄していたのでしょう。そのため、遺伝子の多様性を失わずに今日まで命を繋いでいるのでしょう。ところで、馬の血液型は種類は多いのですが、基本的にはどの血液型を輸血しても問題ないのだそうです。また、どの馬にも輸血可能な特殊な血液型を持つ馬が飼育されているのだそうです。
血液型ひとつをとっても、生物の進化は奥が深いです。
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