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世代別 #の読み方

 問題です。タイトル画の記号””を、あなたならどう読みますか?。このブログを利用している若い世代の人なら、迷わず「ハッシュタグでしょ」と思ったはずです。さすがに、井桁いげたと読む人は殆どいないでしょうが、もし居たなら、かなり”高齢な人”または”知識豊富な人”でしょう。なお、ハッシュの語源である英語のhashには、”細切れ”や”寄せ集め”という意味があります。

 音楽好き人なら、この記号をシャープと呼んだかもしれません。両者は記号で表される場合、ほとんど同じ形のように見えるため、”ハッシュ=シャープ”と思っている人が少なくありません。しかし、シャープとハッシュタグは、意味も違うし、記号も異なります。ハッシュタグの記号#は、”横棒が平行で、縦棒が傾斜”しています。しかし、シャープの記号は、”横棒が傾斜して、縦棒は平行”になっています。つまり、二つの記号では、”傾斜の縦横が逆転”しているのです。

 ハッシュタグは、SNSの普及が後押しする形となって、すっかり一般に浸透しています。もともと、ハッシュ(hash:#)は、番号の先頭に置かれ、それに続く数字が何らかの番号であること(例えば部屋番号など)を示す役割の記号です。ハッシュタグは、”ハッシュマーク”や”ハッシュサイン”、または”ナンバーサイン”などとも呼ばれます。

 一方のシャープは、西洋音楽の五線記譜法による楽譜上で半音あげることを意味する変化記号「♯」を指します。つまり、シャープは純粋に音楽の記号です。ちなみに携帯電話のボタンやパソコンのキーボードにも、#記号がありますが、これは”シャープ”ではなく、”ハッシュ”が正解です。

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 上の楽譜中の#は正しいですが、その下の”ドレミ”に付いた記号は、厳密に言えば間違っています。ただし、よほど気を付けない限り、気付きませんよね(笑)。

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