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古生物バンザイ#0 古生物が好き!!

 古生物は、地球の誕生から人類の歴史以前の時代に”生存したと想定される生物”の総称のことです。正確な数字を見積もることは難しいですが、かつて地球上に存在した生物種は約10億種以上だと考えられています。そのうち化石として発見された化石種が約13万種で、人類が発見した現生種は約150万種です。数だけ考えても、多くの生物種が生物進化の過程で絶滅しています。その原因は、地球規模の環境変化などと考えられていますが、何せ昔のことなのではっきりしたことはわかりません。

 絶滅種の中には、人類との接点がなく、かなり昔に絶滅した種もいれば、人類によって絶滅した種もいます。また、絶滅したと考えられていたのに絶滅していなかった、シーラカンス、カブトガニ、イチョウなどの現生種もいます。これらの現生種は”生きた化石”とも呼ばれています。

 絶滅した古生物の中では、恐竜が有名です。恐竜の絶滅は、今から6600万年前の巨大隕石の衝突が引鉄ひきがねとなった説が有力です。ただし長年の研究で、鳥類は恐竜の一種なので、恐竜は絶滅していないという考えが受け入れられています。少しややこしいのですが、絶滅したのは”非鳥類型恐竜”であって、”鳥類型恐竜(=鳥類)”は絶滅していません。

 私も恐竜は大好きですが、恐竜以外の古生物も大好きです。爬虫類・両生類・哺乳類、もちろんそれ以外の古生物にも興味があります。現生種に近縁のものが生き残っていれば、絶滅した生物の姿がある程度推定できますが、近縁種がいないと化石だけが頼りになります。その化石自体も、全身の化石が残っていればまだしも、部分的な化石しか残っていない場合は”人間の想像”で補うしかありません。

 最初の頃に発見された恐竜・イグアノドンは、”イグアナの歯”と言う意味ですが、これは”鉤爪”のような特徴的な化石の一部から、そのように名付けられました。さらに、初期のイグアノドンの復元図では、この鉤爪が頭に生えた角のように復元されていました。しかし、イグアノドンの全身骨格が発見されると、この鉤爪がイグアノドンの前足の親指だったことが判りました。

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 この例のように、新しい化石が発見されると、それまでの知識(情報)が上書きされ、恐竜の姿はどんどんバージョンアップしていきます。私が子供の頃のティラノサウルスは、爬虫類のような皮膚をした単色の恐竜に描かれていましたが、最近のティラノサウルスは、羽毛をまとうカラフルな姿で描かれることが多くなりました。この姿は、その昔、ウルトラマンに出てきた酋長怪獣・ジェロニモに似ています。

 最近手に入れたお気に入りの図鑑は、その名も『絶滅哺乳類図鑑』です。お値段は結構しますが、復元図や解説が充実しています。ついでに、重量もヘビー級です。時々寝る前に引っ張り出して、ページをめくりながら、大昔を想像しながらニヤニヤしています。


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