見出し画像

本屋で立ち読みしたら、○されそうになった話

これは私が大学生だった頃の、不思議でちょっと怖い実話です。

大学から自宅のアパートの中間には、小さな本屋さんがありました。その本屋さんでは、時々週刊少年ジャンプや小説などの文庫本を買ったりしていましたが、いつもは”立ち読み”がメインでした。店の外には、雑誌用の小さな書棚があって、そこには男性週刊誌や女性週刊誌、マンガ雑誌などが置かれています。

その日も、この本屋さんで、暇つぶしの立ち読みをしていました。すると、遠くから「コラー!」と叫ぶ声が聞こえてきました。私は振り返らずに、そのまま本を読んでいました。その「コラー!」の怒声は、段々と近づいてきました。この時点でも振り返らずに、そのまま本を読み続けていました。

次の瞬間、その怒声は、「コラー、立ち読みなんかするなー!。ぶっ殺すぞ!」に変わりました。その時初めて、その声が私や一緒に立ち読みしている人に向けられていることが判りました。振り向くと、全く面識のない人が自動車から顔を出して、こちらに罵声を浴びせているのが見えました。

その人は、車と共にすぐに遠ざかって行ったのですが、立ち読みくらいで”ぶっ殺され”ては構わないので、立ち読みを止めて、家路へ戻りました。

立ち読みとは、書店の陳列してある書籍類を客が立ったまま読む行為のことを指します。立ち読みは、本を買う意思が無ければ、本屋さんにとっては迷惑な行為です。それでは、立ち読みは違法なのでしょうか?。結論からいえば、立ち読みは”基本的には”合法です。刑法を調べても、立ち読みが違法とされるような条文はないそうです。万引きは明らかに窃盗罪ですが、本を読む行為自体はそれだけで犯罪にはならないみたいです。ただし、本屋さんで立ち読みが明示的に禁止されている場合は、話が別です。

本屋の立ち読みで、危うく殺されそうになりました。実際には”叫ぶ人”との最短距離は、4-5mくらいはあったので危害が及ぶ可能性は低かったのですが、見ず知らずの人に「ぶっ殺すぞ!」と怒鳴られたことがショックでした。世の中には、物騒な人がいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?