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 新成人の皆さん、おめでとうございます。今日は成人の日で、祝日です。昔は1月15日が固定された”成人の日”だったのですが、現在は毎年日にちが変わります。この成人式は、元々は元服の風習に由来するもので、婚葬祭の冠に当たります。

 冠婚葬祭かんこんそうさいはよく耳にする言葉ですが、意外と正確な意味を知りません。冠婚葬祭とは、人間の一生で重要な4つの儀式「元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀」を総称した言葉です。

 元服の儀式では、数え年の12歳から16歳の男子が、大人と同じ髪型を結い、氏神様の前で冠親からをつけてもらいます。ちなみに、冠親は本当の親ではなく、その子の生涯の後見人となる人物なので、信頼のおける人徳のある人が選ばれたそうです。元服の儀式は本来は個人の儀式ですが、現在では集団の儀式として、今へと引き継がれています。

 私は成人式に行ったことがありません。成人式を否定するつもりはありませんが、自分の誕生日に既に二十を超えている人たちが、一堂に会してお祝いする意味が見いだせなかったためです。また、当時は大学に通っていて、田舎に戻るのが面倒だったこともありました。実家に成人式の案内が送られてきたので、母が「成人式行くの?」と電話で聞いてきたので「行かない」と答えました。

 私の妻も成人式に入っていません。妻が成人式に行かなかった詳しい理由は聞いていませんが、”振袖を購入する金額”と同額のお金を両親からもらって、それを使って1か月間イギリスを旅行したそうです。

 私には成人した二人の子供がいますが、この子供達も成人式には参加していません。誤解のないように言いますが、”私が行くのを止めさせた”わけではありません。成人式に参加するのに反対はしませんし、成人式にかかる費用も出してあげるつもりでいました。しかし、二人とも行きませんでした。元々、二人とも集団が苦手で、小さい頃の子供会や夏休みのラジオ体操にも参加していませんでした。

 セレモニーに無縁な我家ですが、今年もマイペースで暮らしていこうと思っています。

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