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これでいいのだ! 『天才バカボン』の主題歌

 音楽配信が主流になって来た今日では、CDは流行遅れのメディアですが、さらに昔にはレコードというのがありました。CDはピカピカ光った円盤ですが、レコードは黒いプラスチックの円盤です。

 はじめて買ったCDじゃなくて、はじめて買ったレコードの話を書きます。大昔の我家には、ステレオみたいな贅沢な機械は無くて、小さなレコードプレーヤーがありました。誕生日に何か買ってもらえることになって、レコードを買ってもらうことにしました。散々迷った挙句に買ったのが、『天才バカボン』の主題歌でした。我ながら、呆れるばかりの選曲ですが、当時はこのレコードが一番欲しかったのだと思います。

 ”天才バカボン”はアニメになる前から、少年マガジンで読んでいました。小学生の頃、月に一度は散髪に行かされましたが、その散髪屋さんに置いてある少年マガジンや少年ジャンプを貪るように読んでいました。当時のマガジンには”巨人の星”、ジャンプには”ハレンチ学園”などが連載されていたと思います。スポーツ根性物のストーリー漫画も好きでしたが、子供のころからギャグマンガが大好きでした。”天才バカボン”はナンセンスなギャグマンガの王道ですが、少し時代が違いますがジャンプの”トイレット博士”も好きでした。

 この歌の歌詞には思い出があります。小学校の理科のテストで、”太陽はどの方角から上りますか?”という問題がありました。理科は得意でしたが、太陽や星に関する天文関係は苦手でした。答えは、東西南北の4択なので、確率は1/4ですが、見事に不正解になりました。その話を賢い同級生にしたら、こんな良いことを教えてくれました。「天才バカボンの歌に、”西から上ったお日様に・・・”とあるだろ。バカボンだからその反対の東なんだよ」。説得力のある、わかりやすい説明でした。それ以後、この問題の答えを間違えたことはありません。

 ”天才バカボン”の主題歌は、リーガル天才・秀才という漫才師コンビが歌っていました。コンビ名に”天才・秀才”が入っているので、白羽の矢が当たったのかもしれません。ところで、”天才バカボン”というタイトルなのに、バカボンは脇役で主人公ではありません。なぜだか、バカボンのパパが主人公の不思議なマンガです。しかし、これでいいのだ!

#はじめて買ったCD

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