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ジューンブライドとハネムーン

ジューンブライド(June Bride)は、"6月の花嫁"や”6月の結婚”を意味します。6月に結婚式を挙げると、生涯幸せな結婚生活を送ることができると言われています。

6月に結婚式を挙げる由来は、ローマ神話の主神・ユピテルの妻である女神ユノ(Juno) を由来とする説が最有力です。女神ユノは、結婚・出産・育児の神であり、家庭の守護神です。結婚の象徴でもあるこのユノが守っている月が6月(June) です。”6月に結婚すると幸せな結婚生活を送ることができる”と信じられている理由は、結婚の女神ユノが6月を守護していることに由来しています。またヨーロッパでは、6月は1年間で最も雨が少なく、天気の良い日が多い時期にあたるので、多くの人に祝福してもらえるます。

結婚に関する言葉に、ハネムーン(honeymoon)というのがあります。”ハネムーン=新婚旅行”と思われていますが、厳密に言うと違います。ハネムーンとは、本来は結婚してから1ヶ月くらいの新婚ホヤホヤの時期をさす言葉です。ただし実際には期間が厳密に設定されているわけではないので、結婚式後半年経ってから旅行に行っても、それは新婚旅行つまりハネムーンです。

新婚と”月(moon)”が関係してくるのは、ゲルマン民族が飲んでいた蜂蜜酒に関係します。古代ゲルマン民族は、結婚後に蜂蜜(honey)で作ったお酒を飲む習慣がありました。また古代スカンジナビアでも、結婚した2人は1ヶ月間、蜂蜜酒を飲むといった決まりがあったらしのです。蜂蜜は栄養価が高く、ミツバチは多産なので、子宝に恵まれる(子孫繁栄)という意味もあるようです。

この蜂蜜酒の仕込みにかかる時間がちょうど1ヶ月で、新婚期間と重なります。そのため、結婚後1ヶ月の幸せいっぱいの甘い期間を、ハネムーン(honeymoon)と呼ぶようになったようです。また、ハネムーンは1ヶ月という期間ではなく、夫婦間の愛情の増減を月の満ち欠けに例えたという説もあります。6月に結婚する皆さんに、幸多さちおおからんことをお祈りします。


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