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『性格の不一致』は当り前

私が子供の頃(半世紀前)は、離婚はまだ珍しくて、離婚しようものなら”人としてどうなの?”というくらいの非難を浴びていたように思います。しかし、令和の時代の現在では、統計上、結婚した3組に1組は離婚しているので、離婚率は30%を超えています。離婚は割と普通のことですし、離婚で人格を否定されるようなことはありません。ただし、離婚理由にもよりますが・・・。

離婚理由の常套句じょうとうくが、『性格の不一致』です。しかし、これは本当の理由を知られたくない(教えたくない)ための方便です。そもそも、”性格が一致”することは奇跡に近く、統計的にはほぼ有り得ません。また、性格が一致していることが良い夫婦の条件というのにも、少し頭をひねります。性格が一致していないからこそ、相手に魅力を感じるのが普通だと思うのですが・・・。

軽度な”性格の不一致”には、食事や挨拶などのマナーについての考え方の違い、ファッションに対する考え方の違い、 居住場所・環境に関する考え方の違い、アウトドア派かインドア派かなどの趣味の違い、などが挙げられます。しかし、これらはお互いの歩み寄りによって解決できそうです。チョッと厄介なのは、時間にルーズか生真面目かの違い、子どもの教育方針の不一致、政治思想の不一致、宗教観の違い、などです。

これは個人的な偏見かもしれませんが、私がもっとも重要だと思うのは、金銭感覚です。金銭感覚が合わないと、結婚生活は長続きしないと思います。一方が極端に浪費家だったり、極端な倹約家だったら、他の性格がすべて一致していても、結婚生活が長続きするとは到底思えません。夫婦生活を継続するうえで、お金はやっぱり大事です。

金銭感覚以外では、様々な価値観が合うのも重要な要件です。趣味まで一致することは珍しいでしょうが、お互いの趣味を尊重できるかどうかは、重要です。オタク趣味を一方的な偏見で、軽視するのは大問題です。夫婦は個人の集合体ですから、まずはお互いを尊重することが肝心です。

今回は年寄りの説教じみた話になってしまいました。ご容赦ください。

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