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『自称○○』には、胡散臭さが付きまといます。”自称”の意味は、「自分から名のること。真偽はともかく、名前・職業・肩書などを自分で称すること」となっています。この”真偽はともかく”というところが、胡散臭さの原因です。また、犯罪容疑者の肩書に”自称××”が結構な頻度で使われているのも、胡散臭さの原因です。

具体的には、自称作家・自称芸術家・自称起業家・自称会社役員・自称エリートなど、”自称”の後にはポジティブなワードが続きます。なので、自称ホームレスや自称平社員などは聞いたことがありません。

自称起業家を名乗る人の中には、”フリーランス”と”起業家”を勘違いしている人もいるようです。”フリーランス”の原義は”槍使いの傭兵”ですが、ビジネスでは「会社や組織に所属することなく、個人で仕事を請け負う働き方のこと」を指します。フリーランスの人は、求められる技術やコンテンツを契約ごとに提供し、その対価としての報酬を受け取るというシンプルな契約形態を採用しています。フリーランスの税務上の処理は、個人事業主と同等になります。つまり極端な話、今日から誰でもフリーランスになる事は可能です。

起業の場合は、法人化=会社を登記する事が必要です。起業家とは法人(会社)を作った人になります。多くの場合、自称起業家になっている人のほとんどが、脱サラした人です。意識高い系の発言をしている人に、このような勘違いの人が多いようです。私はブログで一銭も稼いでいませんが、ブログで収入を得ている人でも、契約して仕事を請け負っているわけではないので、その多くは税制上はフリーランスでもなく”無職”になります。

自称起業家はまだ良い方ですが、自己肯定感の高い自称エリートは扱いが難しいと思います。自分のことをエリートと呼ぶ人に、”本当のエリート”はいません。私の知る限り・・・。

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