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キャメルケースとスネークケース

 仕事でプログラムを作ることが時々ありますが、そのプログラミングで当たり前のように使っていたパラメータ(変数)などの記述法に、名前があることを最近知りました。

 現在のプログラミング言語には、そんな制限はありませんが、私が使い始めた頃のFORTRAN77には、変数は英数字の大文字だけで、しかも6文字までという制限がありました。なので、InputDataのような変数は使えませんでした。FORTRAN77で書くなら、INPDATのように一部を省略して、6文字に収める必要がありました。ただしFortran90以降は、大文字小文字の区別も可能だし、文字数制限も撤廃されています。

 Windowsではファイル名にスペースを含めることが出来ますが、多くのプログラミングの場合、変数名などの識別子にはスペースを含めることはできません。変数の意味が分かるように変数名を設定したい場合は、複合語を使って表すことがよくあり、先ほどの例のようにinput+data=inutdataのように直接連結することが考えられました。しかし、単に直接連結しただけでは、可読性が悪いので、先頭及び後続の語の最初を大文字とすることが行なわれました。こうすると、inputdataがInputDataとなり、スッキリと読みやすくなります。

 この変数の表記法は、図のようなラクダのコブを想像させるので、キャメルケース(CamelCase: camel case )と呼ばれています。キャメルケースは、McDonald(マクドナルド)のような複合語から成る人名に多く使われてきました。また、最近ではPlayStation(プレイステーション)などのように商品名にもよく使われています。キャメルケースは、もちろん2瘤だけではなく、InputDataRoutineのように3瘤以上でも使えます。

 キャメルケースと同じ用法ですが、大文字を使わない記述法もあります。この場合は、input_dataのように、下線(アンダーバー)を使います。この方法は、ヘビのように名前を連結するので、スネークケース(snake_case: snake case)と呼ばれています。

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