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ベビーベッドのたらい回し

もともとの”たらい回し”とは、たらいを足などで回す曲芸のことでしたが、それが転じて、”物事を次から次へと送り回すこと”、”面倒な案件を押し付け合う責任逃れ・責任転嫁”のことを指すようになりました。とくに、救急医療の場合の”たらい回し”は大問題です。しかし、使えるものを何度も使いまわすリユースは、良い意味でのたらい回しです。

今回の記事は、実体験のリユースの例を紹介します。我家に第一子が誕生した時に、太っ腹なことに義兄がベビーベッドをプレゼントしてくれました。我家はご厚意に感謝し、子供が一人歩きができるまで、ベビーベッドを使いました。プレゼントしてくれた当時、義兄は独身でしたが、その後結婚して義兄夫婦に第一子が誕生しました。そこで、すでに使っていなかったベビーベッドを送ることになりました。義兄夫婦が住んでいる場所は、遠く離れていましたが、ベビーベッドを分解して送りました。

義兄一家の子育てが一段落着いた頃、我家に第二子が生まれました。そこで、今度はベビーベッドを送り返してもらうことになりました。これで、同じベビーベッドを三人が使うことになりました。我家の第二子がベビーベッドを使わなくなったころ、タイミングよく、義兄夫婦に第二子が誕生しました。そこで、三度めのベビーベッドの移動になりました。

結局、同じベビーベッドを4人が使うことになりました。ベビーベッドの総移動距離は、およそ1,500km(=500km×3回)にもなりました。この4人はイトコ同士ですが、同じベビーベッドを共用したためか、大人になった今でも仲良しです。

病院のたらい回しはナシですが、このようなベビーベッドのたらい回し(リユース)はアリでしょう。ベビーベッドに意思があれば、4人も赤ちゃんのお世話ができたので、本望だったろうと思います。

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