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プログラミング遍歴(番外編#2) REDUCE

 番外編#2は、REDUCE(リデュース)です。数式処理ソフトというのを知っていますか。数式処理ソフトとは、数式をその数学記号のまま計算機で処理するソフトウェアのことです。数値や数式をキーボードから入力すると、数値や式の四則演算因数分解微積分の計算などを瞬時に実行してくれます。今なら、MapleMathematicaなどが思い浮かぶかもしれません。REDUCEは、これらのアプリケーションのご先祖にあたるプログラミング言語です。

 REDUCEは、アンソニー・C・ハーンによって開発が始められたプログラミング言語で、主に物理学での利用を想定していたようです。少しややこしいのですが、REDUCEはLISPという別のプログラミング言語で書かれていました。そのため、移植性が良く、UNIX、Linux、Microsoft Windows、Appleの Macintosh システムなどに実装されました。かつては、市販されていたようですが、現在はオープンソース化され、修正BSDライセンスにしたがった利用と配布が認められています。

 REDUCEに関する日本語の本も数冊あったと記憶していますが、私が持っているのは『数式処理ソフトREDUCEで数学を』(森北出版)です。いまは、手に入らないみたいですが、大学の図書館などで探せば見つかるかもしれません。

 こうしてREDUCEは消えていきました・・・と思っていたのですが、どっこい、シーラカンスのようにひっそりと生き延びていました。全文英語ですが、下記のWEBサイトからREDUCE情報が得られます。

Anthony C. Hearn による REDUCE ホームページ
http://www.reduce-algebra.com/


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