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自分マガジン 日常のエッセイ編

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日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
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#日本語

日本語のルーツは!?

日本語のルーツには興味があります。日本語は、日本国内や、かつての日本領だった国(旧台湾や旧朝鮮)、そして国外移民や移住者を含む日本人同士の間で使用されている言語です。日本は法令によって公用語を規定していませんが、事実上は日本唯一の公用語となっています。日本語を使っている人はけっこう多く、世界の母語話者数で上位10位以内に入っています。 社会の教科書などによる私の古い記憶では、日本語はウラル・アルタイ語族に属していると思っていましたが、日本語は近縁関係がはっきりしない言語なの

”コン”で、日本語がコン乱しています。

キツネの鳴き声は”コン”と表現されますが、今回はキツネの話ではありません。元々の語源は英語ですが、省略して使われる”コン(com-/con-)”のことです。ラテン語の接頭辞 com-およびその変化形con-(col-;cor-)の意味は、”共に”や”完全に”などになります。 最初はコンピュータ(computer)のコンです。よく使われるのはパソコンです。パソコンはパーソナル・コンピュータ(personal computer)の略称です。昔は私的に利用できる自分のコンピュータ

外来語起源の日本語 ミイラ

ミイラは一瞬英語かなと思いますが、ポルトガル語起源の日本語です。ミイラは英語では、mummy(マミィ)です。大昔の話ですが、昭和のプロレス全盛時代にザ・マミーという全身包帯だらけのプロレスラーがいました。 ちょっと気になってググってみると、ザ・マミーはベンジー・ラミレス(故人)というコロンビア出身のプロレスラーらしいことがわかりました。ザ・マミー(The Mummy)は、全身に包帯を巻いたミイラ男風の怪奇派覆面レスラーでした。 ミイラの本場はエジプトですが、日本にもミイラ

ケサランパサランとナンジャモンジャ

ケサランパサランとは、見つけると幸せになると言われている不思議な生き物(?)です。実際には、生き物かどうかも不明ですし、その正体ははっきりわかっていません。元々は東北の一部の地域で代々受け継がれたものでしたが、その民間伝承が新聞記事になったのをきっかけにして、一大ブームとなりました。私がケサランパサランを知ったきっかけは、昭和のオカルトブームの頃にテレビ番組で取り上げられたことでした。 ケサランパサランの語源も不明で、梵語の”袈裟羅・婆裟羅”や、スペイン語の”ケセラセラ(Q

可能性は無限大?

 『可能性は無限大』という言葉を時々耳にしますが、文法的に合っているのでしょうか?。可能性は、”将来の見込み”を意味する一般的な言葉で、本来、可能か不可能か(の二者択一)を表す言葉です。つまり可能性に続く言葉は”あり”か”なし”なのです。確率が0%の場合は、”可能性がない”ことになり、確率が1%以上あるならば、”可能性がある”ことになります。  可能性に似た言葉で、蓋然性という聞き慣れない言葉があります。この蓋然性は、確率とほぼ同義の言葉です。なので、「蓋然性が高い/低い」

糞についてクソ真面目に考えた!!

 まずは安心して下さい。これは実物の糞ではありません。この画像は糞石(ふんせき;コプロライト)と呼ばれる生物の糞が化石になったものです。最近見たブラタモリで、縄文時代の黒曜石が星糞(ほしくそ)と呼ばれていたことを知って、今日は”くそ”について真面目に考えてみました。  日本語の”くそ”という語は、古事記や日本書紀に見られる古い言葉です。語源は不明ですが、”臭し”や”腐る”といった、臭いから来る言葉の同系と考えられています。神話の世界にもクソは登場します。乱暴者のスサノオは、

聞き取れないよ~!

 大学院生の時、外国から来たエンジニア達の通訳兼お手伝いのアルバイトをしたことがあります。しかし、通訳というのは名ばかりで、当時は(今でも)英会話は苦手でしたし、身振り手振りで何とか伝わる程度の拙い英語力でした。  このアルバイト時に、トラブルが起きました。どうやら、コンピュータが故障したようなので、修理に出したい。ついては、同じコンピュータメーカの日本法人にコンピュータの症状を伝えたいのだが、自分は日本語ができないので、英語のわかるエンジニアに取り次いで欲しい、とのことでし