ダイ☆キチ

作詞作曲家、脚本家、小説家 作詞作曲:『月が綺麗だね』youtu.be/qDG8yGB…

ダイ☆キチ

作詞作曲家、脚本家、小説家 作詞作曲:『月が綺麗だね』youtu.be/qDG8yGBJmvU 小説:『スイーツ侍土方歳三!』 kakuyomu.jp/works/16816927… 脚本:ドラマ「ふじき刑事」youtube.com/channel/UCltyQ…

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イ・チ・モ・ツ  第1話

【あらすじ】  ある朝平凡な独身サラリーマンの竹内伸一の身に異変が起きる。なんとイチモツが巨大化していたのである。イチモツは毎日毎日グングンと東シナ海を中国大陸に向けて伸び続け、日本と中国との領土問題へと発展する。  そしてもう一つ、国内で新たな問題が……。  イチモツが巨大化して以降、インポになった男性が急増し、妊娠件数が激減するという現象が起きていたのだ。  日本の世論は「このままイチモツを伸ばし続けるべきだ」というイチモツ支持派と「イチモツを切断するべきだ」という反

    • 雷もん太、歌います。

      2024年4月28日、浅草東洋館   《登場人物 & キャスト》   ・雷もん太(50)浅草最後の流し。    ふじきイェイ!イェイ! ・さちこ(22) もん太の娘。      稗田英里奈 ・ママ(55) スナック「喜八」のママ。 福田久美子 ・宝川夢子(45)もん太の別れた妻。   まなてぃ ・宝川幸次(55)夢子の夫。       ノン老いる小林 ・花川(60)  花川建設社長      トリトン海野 ・あさこ(30) 花川建設社員      KEIKO

      • コント:『サボった太陽』

          《登場人物》 ・太陽 ・海 ・花 ・月 ・LED 【あらすじ】 ある日、太陽が仕事をさぼった。朝が来なくて困る海、花、月たち。 「どうだ俺の存在の大きさが分かったか!」といい気になる太陽。 しかし月たちは太陽の代役としてLEDを連れて来る。   海と花、走って来る。   海「おい、どうなってんだよいつまでたっても夜が明けないじゃないか」 花「うん、おかしいわね、もう朝の10時なのに、何やってんのかしら太陽   は」 海「うちのプランクトンたちから光合成出来

        • 【短編小説】便意はある朝突然に・・・

                          序 「まさか、こんなことで……」  売り上げ5兆円を誇る日本屈指の家電メーカー○×電機の社長であり、経団連の会長を務める川屋良治が人生最大のピンチに陥ったのは、リーマンショック後の大不況の時でもなく、外国企業からの敵対的買収にみまわれた時でもなく、JR五反田駅の公衆トイレでウンコをしていた時だった。  毎日黒塗りの車でお出迎えなんてことされていたら世間一般の常識も社員の気持ちも分からなくなる。そういうポリシーから川屋は毎日電車で通勤するこ

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        イ・チ・モ・ツ  第1話

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          三部作 新説・本能寺の変③ 自由を手にした者

            《登場人物》    織田信長(50)      宣教師(40)  ポルトガルから来た宣教師。 《あらすじ》   時は戦国、天正十年六月のある日、本能寺の変で死んだと思われた信長  は、黒人の家来、弥助とともにこっそり本能寺を抜け出し実は生きてい  た。そして弥助とともに信長が向かった先には信長の妾、春がいた。春は  自らの手で殺したはずの信長が目の前に現れ驚く――      本能寺の変の数日後の京都。    真夜中の道を黒人の家来、弥助とともに歩く織田信長(5

          三部作 新説・本能寺の変③ 自由を手にした者

          三部作:新説・本能寺の変② 光秀とタロット占い師

          《登場人物》     宣教師(40)  ポルトガルから来た宣教師。口調を面白く。 《あらすじ》   時は戦国、天正十年五月のある日、堺に住むポルトガル人宣教師の洋館   に、明智光秀が訪ねてくる。光秀は宣教師に得意のタロット占いで自分の  未来を占って欲しいと頼むのだが――       堺にあるポルトガル人宣教師(40)の館。    宣教師、部屋の片付けなど来客に備え準備している。    ※ 宣教師の口調はユーモラスに。   宣教師「おい、ミケ、ニャーオじゃな

          三部作:新説・本能寺の変② 光秀とタロット占い師

          三部作:新説・本能寺の変① 信長の妾・春

            《登場人物》    春(20)   織田信長の妾   《あらすじ》  時は戦国、天正10年6月2日、この夜、織田信長の妾、春(20)の家に本能寺をこっそり抜け出した信長が現れた。いつものようにイチャイチャしていた二人。しかしなにやら外が騒がしい。確かめに行ってみるとなんと本能寺が明智の軍勢に襲撃されていた。「早く逃げて」と信長に勧める春。しかし信長は、もう将軍でいることに疲れたからこのまま死んだことにして、二人でひっそり暮らそうと言い出す。「分かった」と春は頷

          三部作:新説・本能寺の変① 信長の妾・春

          【脚本】竜馬を殺した女たち:後編

                 明転。    屋敷。    中岡、座って酒を飲んでいる。    忍び、現れて中岡の横にしゃがむ。  中岡「どうだ? 薩摩の動きは?」 忍び「はい、どうやら西郷は武力で幕府を倒す決断をしたようで」 中岡「(微笑)そうか、やっぱりな……分かった、新しい動きがあったら知  らせてくれ」 忍び「はっ」 中岡「(頷き立ち上がる)」 忍び「あの、あと一つ気になることが」 中岡「……何だ?」 忍び「先月笠置屋という酒屋を通じてピストルと槍と刀を買い付けた町人が

          【脚本】竜馬を殺した女たち:後編

          【脚本】竜馬を殺した女たち:前編

          《あらすじ》  竜馬にもてあそばれ捨てられ、恨みを持つ女、千葉さな(29)、楠本イネ(35)、和歌山奈津(30)の三人は、同じ境遇のおりょう(27)を誘って、    竜馬を殺す計画を立てる。  しかしその計画に気付いた竜馬の親友、中岡慎太郎(29)に阻止され   て・・・  今明らかになる、坂本竜馬暗殺の真相! 《登場人物》  おりょう(35、27) 旅籠の女中  千葉さな(29)   剣術師範  楠本イネ(35)   女医  和歌山奈津(30)  旅籠の女中

          【脚本】竜馬を殺した女たち:前編

          【脚本】佐藤の陰謀

           【あらすじ】 「そんなに多いですか? 佐藤って? 田中の方が多くないですか?」 テレビ番組でそんな発言をしたお笑い芸人、田中太郎(30)が殺害された。しかし警察は自殺と判断。そんな中、○○テレビの記者兼キャスターの鈴木さやか(35)の元に一通のメールが届く。「田中太郎の件、あれは自殺なんかじゃない、佐藤の陰謀だ……」  苗字研究家の大学教授、高橋誠(60)とともに「佐藤の陰謀」について調べ始めるさやか。その直後から、さやかとその周辺に次々と事件が起こる・・・ 【登場人物

          【脚本】佐藤の陰謀

          【短編】日本アンドロイド計画

           《あらすじ》 少子高齢化が進み、働き手不足が深刻になった日本。この状況を何とかしようと考えた日本政府は本物の人間そっくりのアンドロイドを極秘裏に社会に投入する「日本アンドロイド計画」の実行を博士に依頼する。 失敗を重ねながらも博士は日本人アンドロイドの開発に成功。1千万体のアンドロイドが極秘裏に日本社会に投入され、働き手不足は解消。日本経済は劇的に復活した。 「あなたは人類史上最高の科学者だ」総理からそう称賛された博士。 しかし一年後、完璧と思われたアンドロイドのある欠陥

          【短編】日本アンドロイド計画

          【楽曲】アイロン検定一級の女

          アイロン検定一級の女                       作詞作曲:ダイ☆キチ   「アイロン掛けって本当にメンド―だよな 代わりにやってくれる彼女いたらいいな」 飲み会の席で彼が言ってたから 通い始めたアイロン教室   アイロン検定一級を目指して  アイロン教室毎週通った   毎日パパのYシャツをアイロン掛けして ネクタイもスラックスも完璧にマスター そして半年の時が過ぎ去り いよいよきたの試験当日が   アイロン検定一級を目指して アイロン検定試験に挑んだ 火傷

          【楽曲】アイロン検定一級の女

          【脚本】殺っちゃえ東京!~東京暗殺計画~

          《あらすじ》 傍若無人な東京(35)の振る舞いにたまりかねた埼玉(35)、千葉(35)、神奈川(35)、群馬栃木茨木(35)の四人はスナックに集まり、東京を追放することを計画する。 しかしそれに異を唱えたのがスナックのママ(35)。ママは「やるんだったら覚悟を決めて東京を殺っちゃうべきだ」と提案し、埼玉ら四人も同意。 埼玉たちは忘年会のマジックショーの練習を装って、箱に入った東京を剣で突き刺して殺してしまおうと計画する、のだが・・・   《登場人物》 ・埼玉(35) 

          【脚本】殺っちゃえ東京!~東京暗殺計画~

          フローター  最終話

                          みっちゃん    みどりと一緒に赤坂のホテルを出て紀尾井坂を少し上ったところでタクシーを拾い「鎌倉まで」と告げた。  ケガをしたみどりのために、どこか薬局に寄って痛み止めの薬を買えればいいがと思ったが、あの男の仲間が追って来るのが怖かった。一刻も早く出来るだけ遠くへ行きたかった。  タクシーの中でみどりはずっと誠の手を握っていた。顔色が悪い。唇が小刻みに震えていた。ついさっきまでは気丈に振る舞っていたが、出血のせいで貧血気味になっているの

          フローター  最終話

          フローター  第4話

                           ヒーロー    立川のマクドナルドで監視の目をまいてから一時間後、赤坂のホテルの一室で誠はみどりの仲間たち、「週刊真実」の編集長の内田と記者の小池と対面していた。絶対に信頼できる仲間だ、内田と小池についてみどりは誠にそう説明した。  ピンチの後にチャンスあり、とはよく言ったものだ。誠は痴漢で逮捕された時、立川署で誠の取り調べを担当した「山さん」が言っていたことを思い出していた。「どうしても流れを変えたいんだったら仲間を作ることだ。仲間がい

          フローター  第4話

          フローター  第3話

                      「週刊真実」    これは何かあるぞ、何かあるぞ、絶対あるぞ、何かあるぞ……。  「週刊真実」の編集長、内田義次は音羽通り沿いにある自社を出た後ブツブツつぶやきながら歩いていた。甘い物だ、脳が甘い物を欲してる。内田はいつも何か考え事をする時、この音羽通り沿いにある「群林堂」という和菓子屋の豆大福を歩いて買いに行くことにしていた。  内田は180センチ110キロという巨漢だ。お腹は幕下の力士に負けないくらいの脂肪がついている。これだけ太っていればそ

          フローター  第3話