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退職へのカウントダウンが始まった

今日はオフィス内の人が少なくなるタイミングがあったので、その瞬間を狙って上司を会議室に呼び出し退職の意思を伝えた。
退職の意思を伝えるのは航空券を押さえてからと思っていたけど、なんとなく今日を逃したら言えなさそうだったので今日伝えることにした。

上司の最初の一言は「そうか・・・びっくりした。」であった。
なるほど、びっくりするのか。
私はいつかはこの会社辞めますブランディング(なんそれ!※ZAZY風に)をしており、上司からこの会社の今後のビジョンなどを聞かされた時も「私3年後はこの会社にいないと思いますよ。」みたいな類の発言をちょくちょくしてきたので、びっくりされるとは思わなかった。あれ?ブランディング失敗してるやんか。笑

二言目は「もったいない」だった。
確かにWEB広告やWEBマーケティングの世界はあと数年この業界に身を置かないと知識を物にできないとは思っていた。約3年で中途半端なまま辞めるのはもったいないという意見も分からなくはない。上司曰く、私はこれから大きな案件を担当して花開く時だったとのこと。
ただ私は飽き性なのでこの業界は3年で十分だった。もっと大きな案件を担当して経験値を積みたい気持ちよりも長旅に出たいという「欲」が勝った。ただ、この業界の知識を多少なりとも得られたのはよかったと思っている。帰国後は何をするか分からないけど気分が乗れば同じ業界に身を置くのもアリだ。

そして予想通り理由を聞かれた。
やはり退職理由をはぐらかすのは難しく、長旅に出ると答えた。

これは想定内だったが、上司は仕事を辞めて長旅に出ることをあまり理解できないようだった。

「仕事をしながら有給を取って旅行に行くのはダメなの?」と聞かれた。
うーん、海外渡航はコロナ禍前の状態に少しずつ戻りつつあるし、同じスタイルをとるのも別にいいんやけど、今はそれじゃないんよな〜。
この気持ちをどのように非旅好きに伝えたらいいのか分からず、もごもごしてしまう私。別に理解されなくていい、けど分かってほしいという矛盾した感情の中、「それじゃダメなんです。とにかく私は旅好きなんです!」という語彙力無視の発言をしてしまう私。
長旅じゃないといけない理由は論文並みにまとめて提出しなければ気持ちは伝わらないような気がしている。いや、非旅好きに伝わらない可能性もあるけど。いや、別に伝えなくてもいいんやけど。

続いて「帰国後の再就職は不安じゃないの?」と聞かれた。
そりゃ不安ですよ。自分の経歴やスキルに自信はないし再就職は難航すると思っている。けど、長旅に出たい気持ちがその不安を凌駕しているから決断をしたわけで、就職のことが不安で自分の「欲」を抑えてしまうのはナンセンスである。

他にも「意志は固いの?」という確認や「旅好きとは知ってたけどそこまでとは思わなかった」という感想など色々言われた。

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今日話して改めて感じたのだが、私の上司の頭の中には「仕事」という軸がしっかりあるみたいで、諸々の発言からも「仕事」の優先順位が高く「仕事」ありきの人生が上司の中では当たり前の感覚なんだなと思った。
もちろん私も「仕事」は大事だと思っているが、「仕事」が理由で自分の「欲」や「好きなこと」を制限することはあまりしないので、上司と分かり合う日は来るのはやはり難しい気がする。

上司とは感覚が違うので合わないことの方が多く、この人苦手やなと感じることが多々あるのだが、悪い人ではない、というかいい人だと思う。ただ合わないだけで。好きでもないけど嫌いでもない。私にとって上司は嫌いになれない人なのだ。

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私のいる会社は創立6年目ほどの若い会社で、私は会社が3年目くらいの時に入社した。だから私は既に古参社員である。今でこそオフィスも移転して大きくなって社員も段々増え始めているが、入社した当初は規模も小さくクライアントや売り上げはもちろん今よりも少なかったはずだ。

上司は私に対してそんな時代から一緒に働いてきた仲間という認識がありそうなので、私が退職する件については本当のところはどう思っているのだろう。聞きたいような聞きたくないような。お酒が入れば上司から話してくれそうだからその時に聞こうかな。

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12月末に退職という意思は伝えたが、伝えただけでまだ正式に決定ではない。
だからカウントダウンはまだ始まっていないのかもしれないけど、これをキッカケに世界一周準備に拍車をかけられそうだ。



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