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中古住宅について

現在日本には約840万の『空き家』があります。総世帯5400万世帯に対し住宅総数約6240万戸と住宅数は16%増となっており、その数は年々増加傾向にあります。日本は2008年をピークに人口が減少に転じたので2006年法改正を行い中古住宅を取得しやすくしてきました。しかし、日本の中古住宅市場は未だ成熟しておらずその「価値」を見いだせずにいます。

その理由の1つとして中古住宅取引の難易度が高いことがあります。不動産会社からすれば極端に言えば日本人は「新築」は何もしなくてもすぐ売れるけれど「中古」は知識も経験も必要となり手間です。そして"利益"の面から見てもおいしくないのです。

新築物件は不動産会社や住宅メーカーが土地を仕入れてその上に建物を建て販売します。土地の費用、建設費、販売宣伝費、モデルルーム建設費、運営費、その他手数料という経費が掛かります。最後に会社の取り分=利益が乗るのです。新築物件には実際の資産価値(土地建物)に関係ないお金が+α上乗せされ販売されます。これが「新築プレミアム」です。それはあなたが住んだ瞬間に「新築」→「中古」に変わります。新築住宅が中古になったら買値の二割程度価値が下がります。2009年に瑕疵担保履行法が施行され安心して住宅を取得できるようにはなりましたが、こだわりがなければ新築プレミア価格を払う必要はないのかなと個人的には思います。

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