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【SXSW2024レポート後編】もっと楽しむには何をする?

こんにちは。DeNAデザイン統括部の横山です。

2024年3月8日〜16日にテキサス州オースティンで開催された「SXSW Conference & Festivals」に、デザイン統括部から2名で参加してきました!

そもそも「SXSW」って何?という方は下記の前編にまとめられていますので、こちらからぜひ読んでいただければと思います!

いま読んでいただいている後編記事では視察の流れを振り返りつつ、参加をより意義あるものにするためにどうするかについてご紹介します。


公式ツアー参加の流れ

今回は、公式ツアーを予約して参加しました。ツアーでは、搭乗券やホテルの予約、送迎等もツアー側で進めてくれるため、気楽に参加することができました。ツアーガイドの方が現地でのサポートもしてくださるので、海外に慣れていない私達にとっては非常に心強かったです。また、現地到着後にツアー参加者の方との交流会イベントがあり、そこではSXSWスタッフの方も参加されていていました。

到着してから帰国まではフリースケジュールとなっています。同行した大橋と事前にSXSWアプリのスケジュールやSXSW公式のYouTubeチャンネルを確認して参加するセッションの目星をつけました。とはいえ、当日の流れで見るものは計画と比べて大きく変わりました。

展示ブースの様子

というのも、セッションの混雑具合や予約状況に応じて参加できないものがあったり、英語がわからない状態だと翻訳アプリを使ってもセッションに集中できるレベルではついていけなかったからです。そこで、3日目以降は体験型のブースをメインに切り替え、街を歩きながらアプリで催し物を確認し、流れで参加するようになりました。

VRを駆使した車載ゲームに挑戦したり、音楽ライブを見に行ったり、3Dプリント技術を駆使した建築を見に行ったりと、英語ができない我々には、どちらかというとこの身体を通じて得られる体験のほうが楽しめたように思います(このあたりの具体内容は前編で詳しくご紹介しています!)。

建築用の大きな3Dプリンター

有意義だったこと

日本人参加者との雑談

期間中は交流イベントが頻繁に開催されています。先述した公式ツアー主催のものや、現地日本人コミュニティが主催しているもの、そこで出会った人たちと個人的に集まるものなど様々あります。SXSWのLINEグループに参加していると、こうした情報がキャッチアップしやすいので参加することをおすすめします。交流会以外にLINEグループを通してランチに出かけたり、わからないことを聞いたりと、活用できる場面が多かったです。

懇親会ではアメリカらしさを感じる大きなお肉が!

イベントの内容については英語力が足らず理解がいまいちでしたが、日本人交流会でセッション内容を振り返ったり、業務について意見交換をしたりしました。お互いに参加したものを共有することで観点が増えますし、話の中で各企業がどのような分野に関心を持っているのか、何に取り組もうとしているのかがざっくりとわかります。自分はデザイナー職ということもあり、他職種や他業種の視点だとこういう観点で見える、といった視座を得ることもできました。また、交流を通してビジネスの接点を作ることもできそうです。

「これらの技術が日常に利用されるにはどういったアイデアがあるとよさそうか?」「上記にあたっての障壁は何か?」「〜の視点だと現在どういった知見があるか?」「どうやったらより未来のコンテンツが日常化していくんだろう?」などの内容は特におもしろい話をしやすかったです。

日本では体験できないことをする

シェアサイクルサービス「BIRD」のキックボード

アメリカでは日本よりも早く技術に触れることができるので、参加期間中にそうしたものを体験しに行くのもおすすめです。当時日本では「Apple Vision Pro」を体験できなかったため、事前に予約を行い、Apple Storeでの体験会に参加してきました。デバイスの没入感やプロダクトの美しさを実際に体験して、SXSWと合わせて刺激にできたことは良かったかなと思います。

また、BIRDなどの電動キックボードは現地でかなり普及しているので、気軽に利用できます。日本で体験するには機会が少なかったり心理的なハードルが高かったりしますが、こうしたサービスにアクセスしやすい環境があるのでぜひ利用してみると良いと思います。

現地の熱気を感じる

自分はこうしたカンファレンスイベントに初参加かつ初アメリカということもあり、参加自体が大きな刺激となりました。常識を塗り替えるような学びが滞在中にいくつもあり、非常に大きな刺激を持ち帰ることができました。

ちょっと微妙だったこと

「現地で」何を見るべきか悩ましい

メインのイベントは後日にYouTubeで配信されたり、公式アプリで録音が追加されたりするため、「実際に現地で見るべきものとしてどれが良いのか?」は、事前にしっかりリサーチして考えるべきだと思いました。また、講演の内容は公式アプリやYouTubeチャンネルで配信されるので、英語での聞き取りが難しい場合は帰国後にそれらを翻訳したほうが有意義だと感じました。

開催されるセッションやイベントがあまりに多いこともあり、良いものに狙いをつけることは難しいですが、先日のLINEグループ等も活用しながら調べた方が良いです。

参加したセッションの様子

プラン通りにはいかない

セッションや展示の中には競争倍率が高く、参加が難しいものがありました。人気のものは事前の予約が必要なものが多いですが、一瞬で満員となってしまうため参加できるかどうかは運次第です。また、イベントエリアはかなり広く移動にも時間がかかるため、移動しているうちに目指すセッションが満席になってしまったこともありました。

セッション内容が微妙なこともある

セッションテーマに即したセッション内容が聞けるかどうか、セッションのクオリティはプレゼンター次第といった印象でした。この点については他の参加者からも指摘されていました。また、他のカンファレンスイベントと共通している内容も多く、良くも悪くも雑多な印象がありました。

次回参加するとしたらどうするか

トレンドを把握する

業界の注目度が高い主要テーマは特に知っておいたほうが良いです。どういったトレンドの中でセッションが話されているかを把握できると、より理解が深まったり、参加者と雑談する際にも話の引き出しになります。また、見るべきコンテンツを絞り込む際に役立ちます。

今年の注目ワード「XR」の体験ブース

また、人気のセッションや体験はどれか知っておくと良さそうです。そうしたコンテンツは概ねトレンドを反映しているので、狙い目のセッションがわかります。毎年事務局の公式YouTubeで発信されているようなので、確認してみるのが良さそうです。そのうえで、参加したいものについては予約が必要かなども把握しておけると当日スムーズに参加できるでしょう。

参加前にLINEグループに参加する

LINEのオープンチャットに参加して事前に情報を取得しておくと、イベント全体が理解しやすくなるほか、交流会に参加しやすくなります。トレンドの把握にも役立つでしょう。参加後には振り返りのレポート記事や振り返りイベントの情報がシェアされることもあり、参加期間だけでなく活用される場面があります。

語学力に合わせて参加するものを選ぶ

配信コンテンツが充実しているセッションについては、英語が難しい場合には潔く諦めるほうが良いと感じました。展示やスペシャルイベントを中心に巡る前提で、「何を体験したいか?」を中心に考えて見るものを選ぶとより充実しそうです。例えばHONDAのライド体験やVRコンテンツは、体験してこそわかるものがたくさんあります。また、「この人のセッションを生で聞きたい!」というものがあれば、英語がわからなくても価値はあるかもしれません。

現地でやりたいことを探す

様々なトレンドの最先端にいるアメリカならではの体験も視野に入れて計画を立てると良さそうです。たとえば今回は、同じツアー参加者の方におすすめされてApple Vision Proの体験に行きました。このような、イベント外のコンテンツも含めて計画を建てられるとより充実しそうです。セッションやイベント続きだとどうしても途中でダレるので、サブコンテンツがあるとモチベーションを保ちやすいです。

体験してきたApple Vision Pro

おわりに

今回初めて参加し、「もっとこうしたら良かったな〜」という点はあるものの、全体としては大変充実した4日間となりました。これからSXSWに参加される皆さんの参考になれば幸いです。他にもおすすめなTODOや参加の準備・心構えをご存知の方がいれば、ぜひコメントに記載してください。レポート記事を読んでくださる皆さんと知見をシェアしましょう!
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