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ゴマスリマン

特別業務契約「とある業務に関わる一切を行うことが可能」

山本一郎はついに念願の仕事を手に入れた。

職安に行ったり、知り合いと話したり、その日を凌ぐためにこの時期に日銭を稼いだり、

こんな時代に誰がした、仕事がなくては生きてけない。社会的ニートすらさせてもらえない。結局知り合いがたまたま見つけた仕事をやらせてもらうことになった。

結果的に仕事を手に入れた。

ただ契約に問題があった。

素晴らしいライセンスのように見えるが、、、

面談の時
人事部担当:川岸衛
「・・・やる気があることはわかりました。とても大事なことです。・・・ヤルタイ株式会社さんの田中順一さんの紹介でしたね。」

山本一郎
「はい、ヤルタイ株式会社、営業担当はこ田中です。」

川岸衛
「なんでもしてもらうことになるかも知れませんが、もし採用となったらできる範囲からお願いします。」

山本一郎
「わかりました、よろしくお願いします。」

川岸衛
「では、採用不採用は田中さんにお伝えします。確か外で待ってましたよね」

そう言って川岸衛は会議室のドアを開いた。

山田順一
「あ、山本さんお疲れ様でした。」

山本一郎
「ありがとうございました。」

山田順一
「川岸さんありがとうございました、このあとお時間ありますか?」

川岸衛
「ありますよ、あちらに行きますか」

山田順一
「山本さん川岸さんと話があるのでこのあと何もなければビルの隣の喫茶店で待っててもらえますか?」

山本一郎
「わかりました。隣の喫茶店で待っています」

山田順一は山本を促すようにエレベーターホールに進めた。

川岸衛
「ではこちらに」

川岸衛は山田順一と一緒に面談室へ入っていった。

山田順一
「本日は面談ありがとうございました。」

川岸衛
「いえいえ、こちらこそちょうど必要と思っていた人材でした。彼が良ければ是非うちに来てもらうように進めてください。」

山田順一
「ありがとうございます。念のために契約内容は特定の業務を行うもので良いですか」

川岸衛
「いやいや、今回は究極の何でもあり業務の「プロジェクトに関する一切の業務」にさせていただきます。」

山田順一は一瞬戸惑った基本的に業務委託、派遣業界ではこの契約は禁じ手とまで言われている。

その業務で何をするのか皆目分からない後出しジャンケン大体の人間は使い捨てとなる契約である。

ただ、この契約は上手くすればどんどん収入を上げていける、沢山お金を手にすることができる。

それは、営業マンの手腕が試されることになる。

ただ、気が抜けると彼らは機能しなくなる。

ありとあらゆるプロジェクトで起こり得るのはその都度問題が起きる。

社員がちゃんと仕切らないと色々崩れる。

川岸衛
「かなり、厳しい仕事になるとは思います。ただ働いていただく山本一郎はそれなりに耐えられると考えていますし自分も手を貸します。山田順一さんにとっても悪い話ではないと思います。」

そのような経緯があり、山田順一は山本一郎にそのことを伝えあ本人の結論を伝えると山岸衛に伝えた。山田順一は山本一郎にこのプロジェクトを進めた。理由は簡単だったお金になる。営業は数である。

山本一郎
「社員さんの支援があるなら何とかなるかも知れないですね。」

山田順一
「はっきり言って、私は儲かる。山本さんも儲かるこれはまさにwin&winです!」

山本一郎
「仕事は決めなければいけませんし条件もいいですしできないとも言ってられないですね」

山田順一
「山本さんでは進めていいですか?」

山本一郎
「はい。進めて下さい。」

山田順一
「金額はま50万頑張ってみます。」

山本一郎
「よろしくお願いします。」

山田順一と分かれ山本一郎は「これで、安いバイト生活から足抜けできる。」と心の中で思った。

そして、配属当日彼は社内の洗礼を受けることになる。

川岸衛
「今日から仕事をしてもらう山本一郎さんだみんな宜しく頼むちなみに彼は業界に詳しいのでみんなの役にすぐ立つと思う。」

山本一郎
「え?」

田中智
「川岸課長の気持ちはわかります。しかしいきなり全力にならないですよ業界知っててもやり方が違うじゃないですか」

川岸衛
「そうなの、業界一緒ならやり方一緒だと思ってた。まぁ、田中さんに任せるから後は宜しくお願いします。」

田中智
「山本さん、業務の取りまとめをしている田中と言います。こちらは岩波さんです。」

岩波和奈
「はじめまして岩波です。田中さんと業務の取りまとめをしています。」

山本一郎
「山本一郎です。田中さん、岩波さんよろしくお願いします。」

田中智
「山本さん、業界に詳しいって紹介されてましたけど、実際どのくらい詳しいですか?」

山本一郎
「ほとんど知りません。事務作業は多少できるますが、現場もバイトで職人の手元を手伝う現場監督でした。」

岩波和奈
「川岸さんは何でも聞けば教えてもらえるって言ってましたか?」

山本一郎
「ほぼ、岩波さんが言ったことを伝えてきました。自分の考えとしては資料の場所を教えてもらえれば探しに行きます。すぐにできる仕事があればお手数ですが教えていただければと思います。」

田中智
「PCの準備に時間がかかると話を聞いているので、とりあえず岩波さんの引き出しに入ってる紙の資料出しておいて下さい。自分は構内の説明をしてきます。」

岩波和奈はこれですか?と田中智に確認してそれを取り出した。

田中智は山本一郎を連れて構内を説明した。
構内説明が一通り終わると座学の時間になった。
それは、一般的に放置プレイと称される。

PCが来るまではそのような仕事になる。

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