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自分のスキルは無用とパーティー追放されたけど、隠してるお祓いスキルの魔力は無制限です。身軽になったので自由気ままに生きたいと思います。#8

主人公:エレナ(女子)お祓いスキルは無限大、普段能力を隠している。
           結果パーティーを追い出され自由の身。
           仕事も終わりひと段落と思ったところで
           新しい仕事が舞い降りる。
ドラゴン:メイ(性別不明)能力はエレナと連動しているようだ。
聖女:ルーナ(女子)本当は大聖女エレナのことを良く知る。
騎士:ソラ(男子)騎士見習いから騎士にエレナが好き、そこそこ強い。

街に帰ってギルドにて#8

 やっと街に帰ってきためちゃくちゃ大変だった。

 5日の予定がなんで20日になってんねんと思いながら、ドラゴン一匹と魔石たっぷりと報酬上乗せと好みの男子見放題で今回はよしと決めた。

 街の入り口で手続きをしているとギルドの受付嬢が挨拶をしてきた。

 「エレナ様おかえりなさいませ、賞金はギルドに用意してあります、受付までご案内いたします」

 この街のギルドは受付の入り口が2つある。

 一つは正面玄関から入る一般的な入り口、もう一つは特別な依頼をする為の入り口まぁ裏口とも言うんだけどね。

 ギルドマスターの隣の部屋に案内されて賞金を受け取る形になっている。

 ところが今回はギルドマスターの部屋に案内された。

 あの女が居るんだろうなぁ。

 案の定大聖女様御一行が待機なさっておりました。
 
 「待っていましたよエレナさんお久しぶりですね元気にしていましたか」
 
 全くろくなことがないまさか、賞金巻き上げに来たんじゃないだろうな。

「エレナさん賞金は巻き上げませんから大丈夫ですよ」

 最近の大聖女は人の心を読むのも仕事なのかな。

「殲滅の魔女に何の御用でしょうか」

 私は差し障りのある刺々しい喋り方をしてみた。

「殲滅の魔女であり大聖女に匹敵する魔力をお持ちのあなたにぴったりのお祓いのお仕事をお待ちしたのです」

 私は思わず即答した。

「結構です」

 大聖女一行は必殺女子の集団ヒソヒソは話のプレッシャーを私に浴びせてきた。

 教義は確か人々に愛を持って接するじゃなかったかな、神聖の精神はどこに行ったんだ、自分が元々いた団体だと思うと悲しくなる。

「そうですか、少し残念ですが気が変わったらいつでご連絡お待ちしてます」

 そう言って、御一行は出て行った。

 ギルドマスターが口を開けた。

「そろそろ、話をしてもいいでしょうか」

 あ、忘れてたもらうものもらって出かけることにしよう。

「あ、賞金は隣の部屋だったわね、ではまたよろしく」

 ギルドマスターは私に声をかけてきた。

「ちょっと待って、エレナ今回も賞金はちゃんと渡す、大聖女様の仕事を受けてく、、ぐ、、」

 私は素早く札を素早くギルドマスターの口に叩きつけた。

 冗談じゃない、とんでもないクエストに違いないよ。

 「先程、断りました」

 私ははっきりきっぱりと伝えてもらうものをもらいギルドを後にした。

 その日、私は夢を見た。

 それはこの惑星この世界の成り立ちについての話だった。

子供の頃といっても学生時代だが、私が最も好きだったモノリス先生から聞いた事実と言われる夢物語の話だ。

私は教壇に立つモノリス先生の話を興味を持って聞いていた。

「みなさん、こんにちは今日はこの世界の成り立ちについて禁忌とされているお話をしたいと思います」

 禁忌に関わる話をするので学園では表では忌み嫌われ裏では大人気であった。

 我々の世界は、大きく3つの種族に分かれている。

 人間族、魔族、獣魔族でそれぞれの国を作り上げている。

 この種族は元々人族であった。

 その昔大きな戦争がありそれは宇宙にまで及んだと言われている。

 そのことを憂いた神という存在が、平和に暮らすために種族を3つに分けたという話だ。

 でも、その3種族は今争っている。

 先生は悲しそう話してくれた。

 この手の夢を見るとろくなことが起きないと言うのは私の人生上のストーリーとして成り立っているが、そんな理論的でない話を考えてもしょうがない。

 しばらくは働かなくても生活はできるだけのもはあるのだが、働いていないとどうも体が鈍るので3日ほど休んでからギルドに顔をだした。

 ギルドに行くと見慣れた受付嬢が私の方を見ながら手招きをしている。

 無視をして掲示板を見ていると、受付嬢がしびれを切らして近づいてきた。

「エレナさんどうして来てくれないんですか、ちょうどいいクエストがあるんです、今回は3人ですけど、なんと例の騎士見習いさんが入りなんと聖女様もつくんですよ」

 よく喋る女だ、物事にはしゃべりすぎてはいけないと言うことがある、胸がでかいだけの女。

「別のクエストの内容って何なの」

 受付嬢は目をキラリとさせて言った。

「妖の森探索クエストです」

 定期的に騎士団がそこに向かい魔物を討伐するのが物流の確保のため行政サービスの一つとして行われている、戦争がなければ軍隊がやることがないではなく治安維持のために多くの税金は使われている。

「それは騎士団の仕事じゃないの、私たちにギルドから依頼されるのはどちらかと言えばダンジョン対策とか、村に魔物が来たから討伐しろとかじゃない」

 色々あるのだがギルドの掲示板にはあり得ない程の依頼が張り出されている。

「今回の裏ミッションは新しいダンジョンの探索です」

 この受付嬢は人の話を聞かないな。

「受けて頂ければ報酬は2倍です、更に将来のギルド年金も支払い済みにします、合わせてイケメン騎士を付けます」

 そんな半泣きで迫るなよ、私はその気はないぞとは言えみてて可哀想だな、キットギルドマスターにパワハラ受けたんだろうな。

「わかった、わかった、受けますよ」

 受付嬢は何度もお礼を言って応接室に私を案内した。

 そこで待っていたのは、ローブをかぶった聖女様と、隣には例の騎士見習いが目をキラキラさせながら聞いて聞いてオーラをたっぷり出してきた。

「エレナ様〜おひさしぶりです、自分騎士になりました、給金上がりました」

 こらこら、久しぶりってこないだ別れたばかりだろうが、素敵な笑顔をサービスしてもらってるし話をしてする。

「騎士様おめでとうございます、次は聖騎士ですね」

 一応、廉価版とはいえ勇者スキルを持っているのだからしっかりレベルを上げていけば可能だと思う。

「エレナ様ありがとうございます、自分の名前ソラって言います、改めてよろしくお願いします」

 この騎士はソラっていうんだね初めて知ったよ、隣の聖女様の名前を聞いてみよう。

「騎士様はソラ様とおしゃったんですね、そちらの聖女様のお名前は…」

 聖女は頭からかぶっていたローブを外した。

「はじめまして、聖女のルーナと言いますよろしくお願いします」

 私は思わず声をかげてしまった。

「はじめまして、エレナです、じゃなくてルーナ何しにきたの神殿のお仕事は」

 ルーナはニコニコしながら擦り寄って耳元で囁いた。

「騎士のソラさん彼には大聖女ってことは内緒です、あと神殿のお仕事は他の聖女さん達にお願いしてきたから問題ないです」

 残念なことに、私、イケメンだがどこか抜けている騎士、仕事サボっているようにしか感じない聖女実際は大聖女だがの3人のパーティーが組まれた。

 ギルドマスターが私をみてすまなそうな顔と必死に拝んできたので、彼には報酬を更に3割り増しでこのクエストを受ける事を了承した。

 2日の準備の後、私はメイ連れて街の外れにある普段は騎士や聖女しか使えない転位門から妖の森の入り口に向かった。

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