自分のスキルは無用とパーティー追放されたけど、隠してるお祓いスキルの魔力は無制限です。身軽になったので自由気ままに生きたいと思います。#4
主人公:エレナ(女子)お祓いスキルは無限大、普段能力を隠している。
結果パーティーを追い出され自由の身。
ギルドからの依頼で悪魔祓いに来ている。
ドラゴン:メイ 卵から孵ったばかりの子供
騎士見習い エレナの機嫌を伺っているが、そこそこ強い
ドラゴン育成中です。#4
今回の戦利品を馬車に詰め込んで私達は更地になった教会を後にすることにした。
やっと私は信頼できる仲間ドラゴンを手にすることができた。
隣にはまぁまぁ顔がいい私好み騎士見習がいる。
ちょっと自信なさげなのが問題だと思うが実力については結構しっかりしている、頼りがいのある騎士である。
いくらこのエレナ様特製の邪気祓いが付与されている剣を使っているとは言え、魔物5体を一振りで払えるのは聖騎士ぐらいだ。
聞けば貧しい村の出身で村のみんながお金をもちょって王都に送り出してくれて騎士学校に通っているそうだ。
騎士見習いが私に話をかけてきた。
「エレナ様お聞きしてもよろしいでしょうか」
私はどうぞと彼を促した。
「そのドラゴンの子供、何食べるんでしょう餌とか
取りに行ったりとか買わなきゃいけないです」
たしかに忘れてた、確かにドラゴンは何食べるんだろう考えなくてもドラゴン飼ったことないわ、いやー細かいことに気がつく男の子だねぇといっても私は年下だけどね。
「キューピー」
かわいい声で鳴く何食べるかできれば人の言葉で喋って欲しいんだけど。
いくらなんでもそれは無理か生まれたばかりだしこの子。
確かドラゴンだったら人化の魔法が使えたはずなんだよなぁ、少し大きくなってからかな。
また騎士見習いが質問してきた。
「大変失礼だと思いますが教えていただけませんでしょうか、エレナ様をロリババーと言われている方がいるのですが何故なんですか」
誰だこの騎士見習いにそんなこと吹き込んだのは、あいつらしかいないわ全くここでも私の邪魔するのか、ここはひとつ釘を刺しておくことにする。
「どなたなんでしょうねぇそのようなことを言う方は、困りましたね貴様はどう思われますその言葉について」
騎士見習いは困った顔をして答えた。
「エレナ様お美しい顔が正直怖いです」
そりゃそうでしょうよ私は今怖い顔してますよ、腹も立ちますよ、もちろん騎士見習い君が悪いわけではないし、噂で振り回されていて困っているだけまだ正直だしね。
「はい、噂に振り回される騎士様は嫌いです」
騎士見習いはあたふたしてしまった。
しかし、教育だろう礼を尽くした詫びを入れてきた。
「エレナ様お許しください、私は何故お若いのに聡明なあなた様がそのようなことを言われているのか不思議でなりませんでしたので…」
「お気にしなさらずにところでドラゴンの餌を探さないといけないですね」
騎士見習いは、話題が元に戻ったので安心した顔をした。
「そろそろ、街に戻りましょう」
私はよろしくお願いします。と伝えて馬車に乗り込んだ。
「キュキュー」
お腹が空いたのだろう、ちびドラゴンはキョロキョロし始めた。
確か魔力を与えるといいと聞いたことがある、先程の戦いで手に入れた魔石を食べるだろうかドラゴンの目の前に出したとたん魔力を吸収した。
「キュウ」
ドラゴンは急にあくびをして寝てしまった。
当面は困らないが魔石を毎回食事として与えるのはコスト的に現実性がないな、今回ぐらいの依頼がコンスタントに入ればいいがそんなに頻繁に起きるようだと、魔界の力が増していることになるからそれこそ魔王討伐パーティーが組まれるレベルだよね。
あ、そうだ街に戻ったらギルドに連絡してみよう誰かドラゴンのことくわしい人いるかもしれないな。
馬車を5時間ほど走らせて休憩に入った。
ドラゴンもちょっと目を覚ましまたお腹がすいたようでキョロキョロし始めている。
魔石を食わせるわけにもいかないので、とりあえず外に連れ出して何を食べるか様子を見ることにした。
「キューピー」
何か探してる様子が、餌を探しているのだろうか、例によって隣にいる騎士見習いが話しかけてきた。
「エレナ様ステータス確認をしたらいかがでしょうか」
言われてみれば全く確認してなかった、ドラゴンの契約は自動で行われたみたいだからいいとして、まぁいざと言うときの戦力になるかどうかも含めてチェックしていくのが必要だよね。
「騎士様ありがとうございますそういえば忙しすぎてすっかり忘れていました確認してみますね」
「ステータスオープン」
自分のステータス画面を確認した。
ドラゴンを従えし者
挫滅の魔女
教会の嫌われ者
従者:ドラゴン(子供)
レベル18
攻撃:ドラゴンブレス、噛み付き、ドラゴンアロー
騎士見習いが慌ててこっちにやってきた。
「エレナ様、大変です、岩食べてます」
うん、主語が欲しいところだが、ドラゴンの事だろうあの子岩食べるんだ。この辺に魔力を持った岩があるらしい。
「騎士様、もしかしたら魔力がわずかばかり入っている石かもしれませんね」
見習騎士はおなかでも壊すのではないかと心配していたらしくほっとした様子だった。
「そうなんですね安心しましたバリバリ食べるものでどうなるかと思ってしまいました。」
それよりも気になるものを見つけてしまった、懐に忍ばせた札に手をかけた。
見習騎士も私の態度から周りの状況に気が付いたらしくたらしく剣を抜き構えた。
まだいたね、アンデッド大体30体か普通に吹き飛ばすか、騎士に下がるように指示をしたときにドラゴンが戻ってきた。
「キュピ」
ちょっと聞いてみようかな
「ドラゴン、アンデッド倒せるかな」
「キュッ」
おお、見かけによらずやる気ですね、それならと思っていたところ頭に何か響いできた。
「ドランゴの自由意志で攻撃させますか」
うん、良い!
「ドラゴン自動迎撃モードに移行します。」
「ドラゴンブレスを使用します。」
あれ?ドラゴン3倍ぐらい大きくなった。
「キュピ〜、ガ、グゴ〜」
ようわらかん言葉をドラゴンか発した後に雄叫びが山に響き渡る。
きれいに30体のアンデットは殲滅された。
こちらも向いて泣きそうな騎士見習いがいる。
気持ちはわかるよいいとこ見せたかったもんね。
まさかドラゴンに全部持ってかれるとはね。
「エレナ様私の出番が私の活躍がないです」
そうですね。
「雑魚相手に騎士様の出る幕はありません」
あ、ドラゴンが元の姿に戻った。
騎士見習いがまた一つ提案してきた。
「エレナ様ドラゴンに名を与えてはいかがでしょうか」
頭を撫でてあげていたらドラゴンがこちらを向いて鳴く
「キュキュッ」
私は騎士見習いの提案を受け入れドラゴンの名前を決めた。
「ドラゴンの名前はメイにします」
嬉しそうにドラゴンがすり寄ってくる。
「キュ~」
そして天の声が頭に響く
「ドラゴンとの感覚共有が可能になりました」
感覚共有は見る聞くができるドラゴンが成長して言葉が理解できるようになると言葉を使わずに意思疎通ができるようになるそうだ。
ドラゴンと少し散歩して馬車に戻り町ちに向かった。
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