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【ショートショート】とある夫婦の日常、人のことを気に掛ける。

 妻は私に珍しく
 仕事のことを
 話してきた。

 
「人は何で人のことを気にかけないのだろう」


 私は答える


「仕事だけ集中していればいいからじゃない」


 妻はどうやら
 社内環境を
 良くしたいらしい。

「人間関係をよくする方法を試したがうまく行かない」

 私は聞いてみた。

「なぜ人間関係をよくしたいの」

 妻は答えた。

 「社内で孤立している人がいるから何とかしたい」

 なるほど、わからなくはないが・・・

「それは何とかする必要があるの」

 妻は答える。 

「その人は役目を果たさない・・・」

 私は答えた。

「仕事のレポート書かせればいいじゃない」

 これは、私の尊敬する
 
 アメリカ人の

 ジェフから聞いた話だ。

「役目を果たさない人にはレポートを書かせるとよい」

 正直なところ

 役目を果たさない人は

 その人自身が
 
 何をやっているのか
 
 わからない場合がある。


 本人に探させる行為、

 事実を書き上げる行為は

 精神的に効果がある。

 妻は人の自立心に期待する様子だ。

「何位でいい手も理解できないのだろう」

 私は伝える。

「みんながあなたのように利口ではない」

 妻は納得できないらしい。

 私は続ける。


「問題を解決するために動くのか、

 自分の考え通りにならないと

 悩むのかを決める必要がある。」


 妻には理解ができないらしい。

 私は手段を選んで行動することを進めた。

 人を動かすのは非常に難しいが、

 マイナスの感情がある場合に人は

 極端な話「奇怪」な動きをする。


 わたしは、業務に支障ないなら

 そのままにしておくことを進めたら

 支障が出ると言ってきたので答えた。


「業務のレポートを書かせて様子を見たらいい」


 仕事は成果物が全てである。

 感情は必要ない。

 仕事を遂行するには仕事に

 応じての人間関係で良いわけだ。


 私はこう伝えた。

「仕事を強制的にさせることもできるだろうし
 仕事ができる仕組みづくりをするのもいいじゃない」


 仕事をさせる方に覚悟は必要ない。


 成果物を提出するように求め

 できないときに対策を考える

 行動するだけでいいからだ。

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