不登校の君へ

毎日どう過ごしてますか?
精神的なもやもやを抱えながら過ごしている人や、割り切って楽しく過ごしている人もいるかと思います。

私が学生だった頃、学校は楽しくないと感じながらも毎日ちゃんと模範生徒のように学校に行き、テストも平均くらいの平凡なよくいる生徒として卒業しました。

今思い返せば、充実した学校生活でもなかったし、そこで得たものの内、今でも役立っているものは特にありません。
そして今は勤めている会社の中でも若いうちに出世した管理職として一定の評価を得て、それなりの給与をもらい、特に不自由なく暮らしています。

ただ1度だけ、学校に行くことを辞めようと思ったことがありました。
それはいじめです。
ただ振り返れば結果論、そこまで長い期間ではなかったからこそ我慢できたんだと思います。

不登校になる理由は人それぞれあるかと思います。

  • 同級生からのいじめ

  • 先生からの体罰や迫害

  • 家庭の事情

などなど。

私が学校に行けなくなりそうになった時、「みんなやっている事が自分だけやっていない」といったような、疎外感に対する恐怖感がありました。

学校を休んだらまじめな子供じゃなくなる
とか、だらしないと思われる
とか、親を悲しませる
といった、「当たり前」という基準からズレることです。

この「当たり前」、これこそが元凶です。
当たり前なんて言葉は生き物ではないコンピュータやゲームみたいな物に使うべきものであって、生き物に使うことがそもそも間違ってます。
人や動物に「当たり前」なんてものはないんです。

  • 学校に行くのは当たり前

  • 塾に行くのは当たり前

  • 友達がいるのが当たり前


といったようなもの。
その人の基準に当てはめて考えた結果、当たり前という言葉が出てきます。
ですが、基準なんてものは人それぞれであり、当たり前なんてないんです。

むしろ、当たり前と言われることをしても、評価も得られなければ、褒められることもなく、ただ単に当たり前に生きてきただけの人が出来上がります。

そして当たり前しか知らない人はちっぽけでつまらない人だったりします。


学校に行くことが当たり前

学校に行かなければ死ぬのか?
学校に行かなければ誰かに迷惑をかけるのか?
学校に行けば絶対によい人生を歩めるのか?

人間社会で生きるために有用な情報を学ばせてくれるのが学校です。
それ以上でもそれ以下でもありません。

不登校経験者が成人して人より社会に貢献し、人よりお金を稼ぎ、家庭を持ち、当たり前に生きてきた人よりも充実した生活を送っている人はたくさんいます。

その人にとって、学校が必要だったのか不要だったのか、これは結果論でしか語れないんです。
大人になってつらい状況になった時、周りの大人にはきっと「不登校だったからねぇ」とまるでそれが原因だったかのように言う人も出てくるかもしれません。

でも大人は都合のいい生き物で、ダメだった時は何か理由が欲しくなるものなんです。その理由に不登校を使いたいんです。

学校に行かず、人より勉強ができず、スポーツもやらず、友達もいない

これが悪いとレッテルを貼るのはその人たちそれぞれの価値観に当てはめた結果の話であり、どうでもいいことだと思います。


いずれ時が来れば自分からやりたい事が見つかり、当たり前に生きてきた人よりも情熱を持ってそれに向き合って頑張る事だってできます。

学校に行かなかったからといって社会に出られないわけでもなく、人間社会で生きていく上で必要なものは後でいくらでも揃えることが出来ます。

だから、不登校である事をネガティブにとらえず、人より自分の人生に向き合う時間が多いと捉えて、自分が今後長い人生どう生きていこうかな?とか考えてみたりしてください。

当たり前に生きてても、その当たり前だって誰かがこれまでに作ってきたただのルールです。神様が作ったものでもなく、なんとなく勉強できた奴が偉そうに決めたものでしかありません。

そんな物に縛られず、自分が今後どう生きて行きたいかビジョンを持つ方が大事な事だと思います。
そしてそれは学校では教えてくれません。

人間は人間社会で生きていくためにお金を稼いで食べ物を食べなきゃなりません。
その最低限のルールだけ守って、生きるために必要なものだけ調達し、自分がどう楽しんで生きて行くかを考える時間にしてみると良いのではと思います。


小さな子供だった頃、全てが大きく見えました。

お父さんの服
家のドア
街の路地や交差点

全てが新鮮に見えました

公園の遊具
虫の動き
雲の流れ

大人になると全て忘れます。
興味も示しません。

学校生活も一緒です。
ただの思い出にすぎません。
記憶というアルバムの数多くあるページの1つです。

その1ページの存在の有無で何も変わりません。

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