033. 涙の方程式(余命〇〇年のナントカ)

1月31日にあるVtuberの活動が終わった。
名前などほんの少ししか知らなかったのだが、12月に発表があってから活動停止までちょくちょく様子を見ていた。主に切り取りであるけれど。

関係する他のVtuberたちとの最後のコラボ、
1月30日の最後の配信・リスナーたちのコメント、
日が変わった2月1日の0時にX(旧Twitter)に鍵がかかり、
彼女のYouTubeチャンネルのコンテンツが少しずつ非公開になっていき、
最後には何もなくなってしまった。
彼女はもうどこにもいない。
Xでは彼女への「いってらっしゃい」「ありがとう」の言葉が溢れていた。

よく知らないVTuberでもその過程を見ていると、目尻に涙が滲んだ。


「これって何かに似ているな」と思った。
“余命〇〇年のナントカ“ に似ていることに気づいた。
感動を強制する約束された結末に向かっての物語は私の好みではないが、涙の方程式として有効であることを身をもって知った瞬間だった。


0201−1

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