学校の先生は大変なのか

 昨今、教員の働き方のブラックな面に注目が集まっている。同級生と久々に話す時も、教員であることを伝えると「学校の先生は大変だよね」と声をかけてもらう。しかし、「学校の先生大変」なのだろうか。
 私自身、「学校の先生大変」であると感じているのは事実である。休憩が取れないほどの忙しさ、12時間以上も学校にいることがほとんどである。部活動も休日返上で働いているにもかかわらず、お給料といえるほどの金額は出ない。
 やはり、「学校の先生」として働くことは、間違いなく大変である。

 しかし、「きっと世の中の様々な職業大変である」と思う。この点は、当たり前だと思われることだが、忘れてはならないことである。私の母も父も、休憩が取れないと嘆いていることもあるし、帰宅時間が私よりも遅いことも多い。それ以外にも、世の中には、ブラック企業と呼ばれる会社も多い。

 ならば、教員の働き方がブラックであることは、みんなもそうなのだから仕方のないこと、なのだろうか。それは、決して違う。
 無理のない働き方は、今の時代に誰もが求めるべき、目指すべき生き方の一つであると考えるからだ。誰だって、理想の働き方を求めて良い。
 ただ、ブラック企業は働き手がいなくなれば潰れてしまうこともあるのに、学校は教員がいなくなっても潰れないという大きな違いがある。働き手がいないからといって、子どもをほったらかしにできない。
 そして、教員として働いている人は、全国にたくさんいることである。声をあげれば、賛同してくれる人が多くいる。その強みが、生かされていくことが大切なのではないだろうか。

 その波は、部活動の外部委託や、教員の仕事の明示などで少しづつ効果を現しているのか、とも思っている。教員として働き始めてまだ数年。自分は教員の働き方改革で無関心でいてはいけないと感じている。

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