《分割版#4》ニンジャラクシー・ウォーズ【リベレイテッド・ドージョー】
【#3】←
「ハァーッ! ハァーッ!」
オニビトは熱に浮かされたようにドージョーの敷地を駆け抜け、峻険なるオニガ・マウンテンの山間を彷徨っていた。「おらぬ! おらぬ! 誰もおらぬ!」
校内は既にもぬけの殻であった。生徒の姿はなく、教員トルーパーの爆発四散跡が点々と残るのみ。僅かに難を逃れた生き残りトルーパーは、侵入者の存在に気づいてすらいなかったのだ。
「我が生徒達よ! 一体どこへ! どこへ行ってしもうたのだーッ!」オニビトの絶叫が岩山に空しく木霊した。
「遅かったな、オニビト=サン!」
オニビトはぎくりと立ち止まり、声の主を振り仰いだ。
岩山の天辺に、真紅の装束を纏う宇宙ニンジャが立っていた。クーフィーヤめいた宇宙ニンジャ頭巾。目元を隠す宇宙ニンジャゴーグル。右手にはジュッテめいた宇宙ニンジャ伸縮刀。
「銀河の果てからやって来た、正義の味方」
ヒロイックな口上とともに、真紅の宇宙ニンジャはアイサツを決めた。「ドーモ、はじめまして。ナガレボシです!」
「ドーモ……はじめまして。オニビトです!」オニビトは憤怒を抑えてアイサツした。「我が生徒を誘拐したのは貴様だな!」
「我が生徒? ハッ!」ナガレボシは嘲笑した。「あそこにいたのは生徒なんて代物じゃねェ。テメェのドージョーごっこに付き合わされてた、そこらのガキ共さ」「何だと!?」「ガキはウチに帰る時間だぜ!」
その頃、ドージョーから解放された子供達は、学用ニンジャソードや学用クナイ・ダートを放り捨てながら、笑顔でオニガ・マウンテンを駆け降りていたのだった。
「ワーイ!」「「ワーイ自由!」」「「「自由ヤッター!」」」
彼らの足取りは極めて迅速であった。皮肉にも、修行の結果体得した常人の三倍近い脚力が、彼らをオニビトの追跡から逃れしめたのである。
「アッ、見て!」少年の一人が指差す先に、武骨なシルエットの戦闘宇宙船が停泊していた。「きっとリアベ号だ!」「ナガレボシ=サンの言った通りだ!」
キュラキュラキュラ……万能ドロイドが車輪走行でタラップを降り、子供達を出迎えた。『イラッシャ、イ』「「「ワースゴーイ!」」」
オニビトは怒りに身を震わせた。「ヌゥーッ……!」
「センセイ!」「オニビト=センセイ!」ようやく追いついた生き残りトルーパー達が駆け寄る。「命令オネガイシマス!」「でないと行動できません!」自我希薄!
「イヤーッ!」オニビトの鉄拳が飛んだ。「グワーッ!」「貴様ら何を今更ノコノコと! ハンセイボウの連中はどうした!」「アイエッ……特にどうせよとの命令は受けておりませんが」自我希薄!「イヤーッ!」「グワーッ!」「バカ! とっとと戻って落第生を始末せい!」だがその時!
「その必要はない!」
ナガレボシの隣に、白銀の装束を纏う宇宙ニンジャが現れた。オニビトは目を剥いた。「マボロシ=サン! オヌシがなぜここに!」
次いで現れたのは宇宙猿人バルー、そしてモモチ。「WRAHAHAHA!」バルーは分厚い胸を叩いて大笑した。「牢屋の子供達は俺達が解放したぜ。これでドージョーもオシマイだな、オニビト=サン!」
「ほざけ! オヌシらを葬ったのちに、第二期生を募集してやるわ!」
オニビトはトルーパー達に檄を飛ばした。
「おめおめと生き残った腰抜けども!」「「「「「ハイ! 腰抜けです!」」」」」「死んだ戦友に申し訳ないと思わぬか!」「「「「「ハイ! 申し訳ないです!」」」」」
「ならば奴らを倒せ! ガバナス・ニンジャアーミーの名誉と誇りにかけて戦えーッ!」「「「「「ハイヨロコンデー!」」」」」トルーパーは一斉に拳を突き上げた。
「バルー=サン! モモチ=サンとリアベ号へ!」マボロシは宇宙ニンジャ伸縮刀を構えた。「ナガレボシ=サン!」「よォし行くぜ!」「ハイ!」
「「イイイヤァァァァーッ!」」
マボロシとナガレボシの回転ジャンプエントリー着地!
POOF! POOF! POOF! 二人を取り囲むように、ニンジャトルーパーが瞬間移動めいて出現する。オニビトのオプチカル・ジツ支援だ。
「イヤーッ!」ニンジャトルーパーが跳躍し、大上段に斬りかかった。マボロシが身を屈めて躱すと同時に、「イヤーッ!」ナガレボシがトラースキックで着地の瞬間を捉える。「グワーッ!」
「イヤーッ!」マボロシは腰を落とした横薙ぎで、別トルーパーの脛を超振動切断!「グワーッ!」「イヤーッ!」振り向きざまに新手のニンジャソードを受け、弾き飛ばす!「グワーッ!」
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」ナガレボシは三人を相手に切り結んだ。「イヤーッ!」「グワーッ!」トルーパーAを斬り捨て、「イヤーッ!」「グワーッ!」Bの斬撃を受けるや否やその腕を捻り上げ、盾代わりにして「イヤーッ!」「グワーッ!」Cの胴体を斬り抜ける!
「グワーッ!」マボロシの蹴りを受けたトルーパーが、くの字に折れ曲がって吹っ飛んだ。「イヤーッ!」マボロシは反動を利用して跳躍、伸縮刀を逆手に握り、金属グリップを後方トルーパーの脳天に振り下ろした。 KRAAASH! ガスマスクめいたフルフェイスメンポが陥没し、緑色の異星血液が噴き出す!「アバーッ!」
「調子に乗るなコワッパども! 儂が直々に真のイクサを教えてくれる!」二人の前にオニビトが立ち塞がり、オプチカル・モジュールのスイッチを入れた。『ブンシン・モード』LED点灯! 分裂する視界!
「上等だ。ご自慢のテックを叩き潰してやるぜ」ナガレボシは不敵な笑みで一歩踏み出した。
その時。「待って」マボロシがナガレボシの腕を掴んだ。「オニビト=サンは僕が殺る」
「やめとけ。イキがるなら相手を選びな」「こいつは僕が殺らなくちゃいけないんだ!」宇宙ゴーグルの下、マボロシの目が決断的に光った。
(((息子にインストラクションせよ、ナガレボシ=サン)))
突然ニューロンに響いた声に、(取り込み中だよ。見てわかんねェのか)ナガレボシは眉を顰めた。声の主は、今は亡きゲンニンジャ・クラン頭領、ゲン・シン。ナガレボシにだけ聞こえる、フラッシュバックめいた記憶の残響だ。
(((こやつは今のハヤトの手に余る)))ゲン・シンは構わず言葉を続ける。(((視覚に頼らずイクサする術を教えねば、勝利はおぼつかぬぞ。そも、宇宙ニンジャにとって五感とは……)))(アーッ! わかったからちょっと黙ってろ!)
「インストラクションだ、マボロシ=サン」ナガレボシは若き宇宙ニンジャに顔を寄せ、6つに分裂したオニビトを指し示した。
「目で見るな。本体は必ずひとつだ。以上」「エッ、それだけ?」「充分だろうが!」マボロシの背中をどやしつける。「ホラ行け!」
(((なんたる雑な!)))(大体合ってンだろ! テメェ過保護だぞ!)ニューロン内で言い争いながら、「イヤーッ!」ナガレボシは背後のニンジャトルーパーに回し蹴りを食らわせた。「グワーッ!」「ザコは俺が片付けといてやらァ!」
ヒュンヒュンヒュン……6人のオニビトが鎖分銅を振り回しながら迫る。(本体は、必ず、ひとつ)マボロシはナガレボシの言葉を反芻し、鎖分銅の風切り音に隠された敵の心音を聴き取るべく、宇宙ニンジャ聴力を研ぎ澄ませた。ドクン、ドクン……。
「イヤーッ!」オニビトの鎖分銅をマボロシはブリッジ回避。KLAASH! 分銅が空を切り、背後の岩を粉砕した。「オノレ!」オニビトは間髪入れず鎖を手繰り寄せ、「イヤーッ! イヤーッ!」連続投擲! KLAAASH! KLAAAASH!
「イヤーッ! イヤーッ!」マボロシは連続ジャンプで回避した。一瞬の着地ごとにぬかりなく耳をそばだて、三点測量めいてオニビトの位置を割り出さんと試みる。ドクン、ドクン、ドクン……。
(……そこだ!)
「イヤーッ!」マボロシはキリモミ回転ジャンプで肉薄し、おぼろげに捉えた座標めがけて宇宙ニンジャ伸縮刀を揮った。だが手応えなし! 遠い!
「イヤーッ!」カウンターめいて飛び来たったオニビトの鎖分銅が、マボロシのみぞおちに食い込んだ。「グワーッ!」マボロシはゴロゴロと転がりながら起き上がり、「イヤーッ! イヤーッ!」追撃を躱して跳んだ。 KLAASH! KLAAASH! 地面を抉る分銅!
(今度こそ!)「イヤーッ!」再度のジャンプ斬撃!
ニンジャ伸縮刀の切っ先がオニビトのニンジャ装束を掠めた。「コシャクな! イヤーッ!」オニビトは鎖鎌で斬りつけた。「グワーッ!」マボロシの肩口から鮮血が散る!
「イ、イヤーッ!」マボロシは横っ飛びに逃れ、岩陰に転がり込んだ。苦痛を堪えてなおも耳を澄ます。
「どうしたマボロシ=サン! 敵わぬと見て身を隠したか、腰抜けめ!」6人のオニビトが嘲笑った。「どうやらオヌシは良きセンセイに恵まれなかったと見える!」
マボロシは挑発を無視した。オニビトの心音を探り続けながら、身を屈めて匍匐前進する。だが次も仕留め損ねるようなら、それが彼のワザマエの限界だ。何度やっても勝ち目はなかろう。「宇宙ブッダも四度目は怒る」無慈悲な宇宙コトワザがニューロンに去来した。(ならば……!)
ドクン、ドクン、ドクン……。「イヤーッ!」
マボロシはキリモミ回転でみたび跳躍! キュイイイイ……極限までカラテを注ぎ込まれた伸縮刀が、超振動の周波数をさらに高めてゆく。ヒサツ・ワザ!
「ハヤテ・キリ・スラッシュ! イイイヤァァァーーーッ!」
宇宙ニンジャアドレナリンが過剰分泌され、マボロシの視界はほとんど静止した。
空中から斬りかかる直前、不意に視界の分裂がおさまり、6人のオニビトが1人に収束した。予測座標との誤差あり!「イイイヤァァァーーーッ!」マボロシは反射的に身体を捻り、限界まで腕を伸ばして距離を埋め、振り抜く!
伸縮刀の先端は、ついにオニビトの胴体を捉えた。だが次の瞬間。
POOF!
オニビトは消失した。『マバタキ・モード』合成音声。程近い空間に一瞬ノイズが走り、ナムサン……本物のオニビトが姿を現した。
オプチカル・マバタキ・ジツ。光学ステルス機能で身を隠すと同時に、自身の虚像をすぐ隣にホロ投影して攻撃の矛先を逸らすジツである。攻撃を受ける寸前、オニビトはオプチカル・モジュールのモードを切り替えていたのだ! 老獪!
「そこまでだ」オニビトはニンジャソードでマボロシの首根を押さえた。「悪くないワザマエであったが、最後の最後で我がジツに惑わされたな。観念せい」
マボロシは着地姿勢のまま動かない。「よい覚悟だ」オニビトはソードを振り上げた。「カイシャクしてくれよう。ハイクを詠むが……ゴボッ?」
フルフェイスメンポに彫金された歯の間から、緑色の血液が溢れ出た。自身の胸郭が斜めに深々と切り裂かれていることに、オニビトは気付いた。「バ……バカナ……!?」
ザンシンするマボロシの宇宙ニンジャ伸縮刀を、オニビトは見た。キュイイイイ……刀身から伸びる陽炎めいた揺らぎ。超振動が空気に伝播し、2メートル近い透明の刃を形成していた。虚像を越えて本体に届くほどの、実体なき刀身を。
「そうか……それがオヌシのヒサツ・ワザ……ゴボーッ!」
SPLAAASH! 口と胸から血飛沫が噴き上がった。「アバーッ!」ぐらりと傾いたオニビトの身体は足を踏み外し、崖下へと落ちて行った。
「イヤーッ! イヤーッ!」岩山がひしめく道なき道を、連続回転ジャンプで逆走する少年宇宙ニンジャあり。「オイ待てモモチ=サン! リアベ号はこっちだぞ!」宇宙猿人の野太い叫びが遠ざかってゆく。
「イヤーッ!」渓流のほとりに着地したモモチは、うつ伏せに倒れた人影に駆け寄った。その者の頭部には二本角フルフェイスメンポ鉄仮面。モモチはオニビトの断末魔を聞きつけ、引き返してきたのだ。
「おお……モモチ=サン」オニビトは血を吐きながら顔を上げた。
「今こそ判った……儂の本当の生徒は、アバッ……オヌシただ一人であったとな」震える手でニンジャソードを取り、モモチの手に握らせる。
「さあ、儂をカイシャクせよ……その手を血で汚し、儂の後継者としてニンジャアーミーに入隊するのだ。さすればオヌシの夢も叶う。無限の銀河宇宙に旅立つ夢が……!」
「できません」モモチはかぶりを振った。
「僕は宇宙ニンジャにはなりません。最後にそれを言いに来ました」モモチは深々とオジギした。「お世話になりました」
オニビトはしばし絶句し……「オノレーッ!」血混じりの叫びとともに、モモチの足首をマンリキめいて掴んだ。「アイエッ!?」「この期に及んでなんたるワガママ! ならば儂と死ねーッ!」
『バイタル低下。生存可能性なしと判断。機密保持自爆シーケンスに入ります』オプチカル・モジュールが無慈悲な合成音声を発した。
「アイエエエ! 放してください!」「共にアノヨへ逝こうぞモモチ=サン!」オニビトの目は既に正気を失っていた。「サンズ・リバーのほとりに二人だけのドージョーを建てるのだ! そこでオヌシの才能は花開く! ハッハハハ! ハッハハハハハ!」「アイエエエエエ!」
その時!「イイイヤアアアーッ!」マボロシが回転ジャンプエントリー!「イヤーッ!」「グワーッ!」オニビトの両腕を斬り飛ばし、「イヤーッ!」モモチを抱えて跳躍!
「グワァァァーッ!」オニビトはのたうち回り、緑の血飛沫を撒き散らした。『バイタル危険域。自爆カウントダウン開始な』「バカナー!」モジュールの合成音声に目を剥く。「一人で死んでは意味がない! 自爆停止! 停止せよーッ!」ナムサン! 肘から先が失われた両腕では、モジュールの操作も取り外しも叶わぬ!
『9、8、7、6』「アイエエエエ! ヤメロ!」『5、4、3』「死にたくない! 儂には生徒が!」『2、1』「助けてくれェーッ!」
KRA-TOOOOOM!
渓谷に大爆発が巻き起こった。「サヨナラ!」謎めいたオプチカル・モジュールの機密もろとも、オニビトの肉体は塵も残さず焼き尽くされた。
モモチはニンジャソードを握りしめ、口をへの字に引き結び、噴き上がる火柱を睨みつけた。「よく見ておくんだ。ガバナス・ニンジャの最期を」背後でマボロシが呟く。
……やがて炎は燃え尽きた。
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」モモチは連続回転ジャンプで断崖を駆け上がった。「モモチ=サン! どこへ」追おうとしたマボロシの肩をナガレボシが掴み、かぶりを振った。
モモチは崖上の僅かな平地に立ち、谷底を見下ろした。奇しくもそこは、彼とサトルがイクサを強いられた場所であった。
「……イイイヤアアアアーーーーッ!」
腹の底から何かを吐き出すような絶叫とともに、ニンジャソードがモモチの手を離れた。煌めく放物線を描き、谷底へと消えて行く。
モモチはそれを見届け、手を合わせ、瞑目した……ナムアミダブツ。
第3惑星ベルダの大気圏を脱したリアベ号の船内は、かつてない喧騒に満ちていた。
「スゴーイ! チョーハヤイ!」「このボタン何だろ」「バッカ、触ンなよ!」「トント=サン、遊ぼう?」「ねえ! 僕ンちベルダなんだけど!」
「ウルッセッゾコラー!」
たまりかねたリュウが恐るべき宇宙ヤクザスラングを叫んだ。
「「「アイエッ!」」」ジュニアニンジャ装束の子供達は縮こまり……数秒後、再びてんでに話し出した。
「オイお前ら! フルーツ食うかフルーツ」バルーが中央船室から助け舟めいて手招きした。「フルーツヤッター!」「お腹減った!」「バナナある?」子供達は歓声をあげ、どやどやとコックピットを去った。
「フゥーッ……身が持たんぜ」リュウが天井を仰いでぼやいた。ピボッ。トントは無言で「 ─ ─ 」の文字を灯し、同意した。
「スミマセン。みんな浮かれてるんです」コックピットに残ったモモチが、一同を代表して謝った。「でもウチに帰れるんだもん、しょうがないよな」「ナ?」サトルと顔を見合わせ、屈託なく笑いあう。
「さっきも言ったけど、一旦アナリスに行くからね!」ハヤトは副操縦席から振り向き、子供達に呼びかけた。「レジスタンスに頼んで、みんなを送り届けてもらうから!」「「「ハーイ!」」」「それまで静かにね!」「「「ハーイ!」」」
操縦桿を握り直すハヤトも笑っていた。傷の痛みも吹き飛ぶ思いであった。「モモチ=サンもそれでいい?」「ハイ」答えるモモチの表情は、出会った時より少しだけ大人びて見えた。「ウチに帰って、家族と話をします……これからの事とか」
ハヤトは頷いた。今回の経験を通して少年のニューロンにいかなる変化が生じ、結果いかなる道を歩むのか。それはまだ本人にも判るまい。
いつか来る自由を信じて日々を耐え抜くか、レジスタンスに身を投じるか。あるいは再びガバナスに……いや、その可能性だけはない。ハヤトはそう信じた。
「「「イターダキーマス!」」」
中央船室で子供達が唱和した。「やれやれ。今のうちに急ぐとするか」リュウは苦笑して加速度を上げた。
ZZZOOOOM……エテルの闇にイオン・エンジンの噴射光を残し、リアベ号は第2惑星アナリス目指して飛び去った。
【リベレイテッド・ドージョー】終わり
マッシュアップ音源
「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」
第18話「大脱走! 少年忍士団」
セルフライナーノーツ
宇宙ニンジャについて:この次元では、修行の結果宇宙ニンジャソウルが発生したり、肉体が変質したりはしない。ハヤトの父ゲン・シンが子を成したのは先代のカイデンを受けてからずっと後の事であり、死に際して爆発四散もしなかった。一方でガバナスニンジャが爆発四散するのは、地球系人類に比して旺盛な生命エネルギー故と思われる。また、ニンジャオフィサーが駆使する多彩なジツは、ソウルではなく異星種族の特性や異星文明のテックに由来する。
まあそんなわけで、この次元には宇宙キンカク、宇宙ギンカク、宇宙カツ・ワンソー等は存在しない。ごあんしんです。
使い回し:本エピソードは、特撮ヒーローTVショウ「忍者キャプター」第6話「大脱走! 忍者塾!!」とほぼほぼ同じ筋立てで、見比べると謎のパラレル感を味わえる(ひょっとしたら更なるオリジンがあるかもしれない)。大ボスのキャスティングが双方同じで、演技のノリまで一緒なところも面白い。
脚本家の伊上勝=センセイはアイデアやプロットのリユースが多いことで知られているが、現代日本ヒーローからスペースオペラへのプロット移植は、その中でも特に大胆な試みであると言えよう。
ちなみに子供達をスマキにするのは、実は「キャプター」の方だ。
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