低公害バスに乗って森の中へ。
戦場ヶ原の玄関口・赤沼の自然情報センター前から低公害バスに乗り奥日光の森に入る。要するに電気バスなのだ。中禅寺湖畔の千手ヶ浜というところまでの10㎞、約30分のコース。途中に停留所も数か所設けられているので、ハイカーのみならずワシらのように歩くにはちょっとという人にもありがたいサービス。
連休の谷間で、早朝でもない9時台の発車でも乗車しているのはほんの数組。みな年上と思われる年配の方々ばかり。ゲートが開いてマイカー禁止の山中にゆっくりと入っていく。
終点の千手ヶ浜まで行き付近を散策する。ミズナラやハルニレなどの木立を抜け数分で浜に出るが、寒いのなんの。フリースを着ていてもどんどん体が冷えていく。対岸に見える男体山と山桜のコンビネーションが美しい。ものの10分程度歩くと千手堂という祠があるらしいのだが、とてもそこまでゆく元気はない。長居はわがか弱き心臓に良くないと早々に停留所まで戻る。
この千手ヶ浜へは遊覧船で上陸することも出来る。復路はそのルートで陸と湖上の両面から奥日光の自然を楽しもうと目論んでいたのだが、何と千手ヶ浜ルートの運航は6月(クリンソウの時期)からというのをしっかりと閉鎖された管理小屋の表示で知る。どうにも考えが足りない。
低公害バスで一つ楽しみにしていたのが、車窓からの野生動物との遭遇なのだ。往路・復路と車窓から探し続けたのだが「会えるかもしれませんよ」と言われているニホンジカ、キツネ、テン、はたまたツキノワグマいずれとも邂逅できなかった。サファリパークじゃないんだから、とは言ってもちょっと残念。倒された木々からシカ問題を考える。
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