消えたF35A

先月9日に墜落した自衛隊機のフライトレコーダーが発見されたが、肝心の記憶装置がなかったという。
いろいろと気になる事件だ。


まず気になったのが、墜落したのが、30億円の追加料金を払って日本側で組み立てをやらせてもらった機体である、という点だ。

戦闘機の組み立て体験会が30億円というのが妥当な金額かどうかは知らない。
ただ、今後日本で運用していく上で、整備や修理である程度の分解と組み立ては必要になるだろうから、必要な手続きではあるのだろう。

しかし、日本側で組み立てを行った機体だけが運用開始直後に墜落した、ということになると、組み立てに不備があったのではないか、という疑念も出てくる。
実際に、マシントラブルによる緊急着陸は、墜落機が最多の2回だったという。
そうなると、今後「日本でメンテをした機体には怖くて乗れない」などという事態にもなりかねない。

事故原因の究明と併せて、組立工程の再確認が必要だろう。


次に気になるのが、レコーダーがあったのにレコードが消えていたという点だ。

損傷が大きかったということだから、単純にどこかに放り出されたというだけかもしれない。
しかし、モノがモノだけに、「第三国に先を越されて持ち去られたのではないか?」という可能性も考えなければならないだろう。

日米が協力して大々的に捜索を行っている海域で、第三国がこっそりと捜索し、日米に先駆けて発見と回収を行う、というのは至難の業だろう。
もし、だれかが持ち去ったのであれば、墜落の場所と時間をあらかじめ知っていた、と考えるのが自然であるように思える。

墜落機は日本で組み立てられたわけだが、イレギュラーな場所でイレギュラーなスタッフが組み立てをするとなると、万全のセキュリティをしくのは通常より難しくなるはずだ。
何者かがパーツ輸送や組み立ての途中で細工を行い、都合のいいタイミングで墜落させた、と考えるのは邪推のしすぎだろうか?

組み立て体験会のセキュリティーに不備がなかったか、しっかりと検証してほしい。


そして一番大事なのがパイロットの安否確認だろう。
洋上での墜落から1ヶ月、脱出できていたとしても、ボートもなしに海上で1ヶ月生存するのはかなり難しいだろう。
どこかの無人島にでも漂着して、サバイバル生活を続けながら救助を待っているものと信じたい。

パイロットの生還と事故原因の早期解明を切に願う。

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