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「別展 侍 ~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」

福岡市立博物館の「別展 侍 ~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」に行ってきた。

バスはサザエさん通り前に止まる。
曇天にそびえる福岡タワーを横目に、博物館へ進む。

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エントランスにはコラボしている「刀剣乱舞」の等身大(?)パネルが並んでいる。

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刀剣の展示会というと男性が多そうなイメージだが、ゲームとのコラボの影響か、むしろ若い女性のほうがずっと多かった。

あいにくと予備知識がほとんどないもので、解説文の内容がなかなか頭に入ってこない。
マイペースでじわじわ進んでいたが、6割ほど見終わったところで閉館時間となってしまった。

とりあえず印象に残ったのは、13世紀から14世紀にかけて、刀が大型化していることだろうか。
前に別の展示会で持たせてもらった日本刀が1kg弱だったらしいのだが、長い物の端を持つことになるため、体感的には3kgほどに思えた。
14世紀ごろの刀剣は、そのときに私が持ったものより数倍重そうに見えた。
体感で6~10kgくらいになるのだろうか?
片手だと、構えるだけでもちょっと苦労しそうである。

日本刀の大型化と併せて、長巻や薙刀も登場したようだ。
その中で、日本刀は美術品・史料という感覚で普通に鑑賞できた。
しかし、どういうわけか長巻や薙刀は、「人を殺すためのもの」という印象が強く、なんとも恐ろしく見えた。
どれも殺傷を目的とした武器に違いないはずなのだが、この感覚の違いはなんなのだろう?

薙刀の刃を刀に打ち直した作品も何点かあったが、これも、なにやら血なまぐさい印象を受けた。

刀剣と併せて展示されている鎧の造りと変遷も興味深い。
今までは時代劇でなんとなく眺めていただけだったが、小さな金属板をいくつも並べ、紐や革で結んで作られているのを知ると、手間もかかり、価値も高かったであろうことが想像できる。
時代劇の「落ち武者狩り」の存在にもより説得力が感じられそうだ。

兜についても、金属加工技術の発達により、少しずつ形状が変わっていく様子も面白い。

鎧兜や刀剣に関する知識が増えると、時代劇を見るときの評価が随分と辛くなってしまうかもしれない。
しかし、その一方で、しっかり作りこまれた映画であれば、また別の視点で楽しむことも期待でそうだ。

近いうちになにか、良さそうな時代劇を探してみることにしよう。

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