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はかどる時間「ピークゾーン」を守ろう。#SAVEthePEAKZONE

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仕事や家事をしている人なら一度は「朝がはかどる」とか「風呂の後がはかどる」という風に、自分がもっとも生産的・創造的になる時間をパターンとして感じたことはないでしょうか。

緊急事態宣言から加速したリモートワークの中、相手の様子が見えない状態でチャットやミーティングが途切れず、意図せず集中が切れてしまうことが多発した方も多いと思います。

移動がなくなり時間のキャパは増えているのに、集中できる時間が減っているというジレンマを抱えた仕事仲間の間で生まれたキーワードが「ピークゾーン」です。

私たちは、はかどる集中時間に「ピークゾーン」という名前をつけることで、お互いの時間の使い方の意識が変わり、チームや会社、ひいては社会の生産性・創造性が上がるといいなと願って発信します。

共感された方は、ぜひこれからの勤務形態を考える上で「ピークゾーン」との付き合い方を意識してみてください。

マイ・ピークゾーンを知る

私はKonelというクリエイティブカンパニーを経営しています。仕事でもっとも重要度が高いのが「企画」の時間。主にアイディアを企画書に書き起こす時間です。

企画の品質は「いつやるか」にとても影響されます。私の場合は断然、朝がいい。もう少し細かく言うと、子供を保育園に送り届けた後、ラジオ体操を終えた【10:00-11:00】がマイ・ピークゾーン。

1日のうち限られた量しか採れない、希少な時間帯。

単純に脳が疲れていなかったり、寝ながら無意識に整理したことが頭の中でつながりやすかったり、ブルーライト疲れが溜まっていなかったりと理由はいくつかあるはずですが、とにかく【10:00-11:00】がはかどります。

逆に、昼食後・長い打ち合わせの後・夕方以降は企画に適さず、どれだけ時間を割いても、中身の質が高まりにくいです。

ピークゾーンを仲間に伝える

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私の朝は、無防備にしているとすぐに「打ち合わせ」で埋まってしまう。一番やっかいなのが「定例会」。そしてなぜか定例会は朝に入りやすい・・・他にも共有しているGoogleカレンダーから空きを見つけられて、朝に打ち合わせを入れられてしまいがち。私の場合、企画というウォーミングアップを経た午後の方が打ち合わせでいいアイディアが出やすいのに、周りの人はそんなこと知る由もありません。みんなの予定が合えば、迷わず打ち合わせが朝にセットされます。

これではいかん。「自分のピークゾーンは自分で守る」ことが必要だと気づき、社内の仲間には「朝は企画したい」と伝えて協力を得ることにしました。社内のデザイナーやエンジニアも、たまたま同じような時間帯にピークゾーンをもっていることがわかり、win-winであることに気づけました。

「個人作業」を優先しにくい日本の空気

社内での打ち合わせ調整は、いい感じに回り始めました。

しかし社外の方とスケジュール調整するときには「朝は企画したい」と伝えにくかったので、多少の罪悪感を伴って「別件が入っている」と伝えていました。企画は正式な別件だし全然悪く無いはずなのに、なぜか罪悪感を感じていました。チームワークを尊重する日本では、複数人で日程調整する打ち合わせに比べ、「個人作業」の時間が優先されにくい空気を感じます。

社会全体に漂うこの空気感は、大きな課題です。

胸を張って「その時間は、はかどる集中時間なので、打ち合わせは避けたいです」ときっぱり言えれば楽ですが、お人好しが多い日本ではこの長いセリフが言い出しにくいんだと思います。

ピークゾーン」という短いキーワードが流通して、もっとビジネスライクに自分の作業時間を主張でいる空気感ができることを目指したいです。

テレカン時代にこそ、ピークゾーン・マネジメントを

テレカンが一般化したことで、ひっきりなしに打ち合わせが発生する現象が起きています。ミーティングルーム不足にも悩まされず、クリックひとつで誰かと繋がれる便利さは、相手のピークゾーンを侵しやすい状況を生んでいます。

テレカン時代にこそ、ピークゾーン・マネジメントについて、チーム単位で議論をしてみてはいかがでしょうか。全員にとって同時に100点を取ることは難しいかもしれませんが、きっと今より生産性・創造性が上がるヒントを得られるはずです。

ピークゾーン・テクノロジーを共創したい

多くの人が日常的に使っているツールに、ピークゾーンマネジメントに適した機能を企画し、実装し、広めていきたい。

ピークゾーンを知る機能
- 統計ツール(LINEリサーチなど)
- スケジューラーのアラート(GoogleカレンダーやOutlook)

ピークゾーンを仲間に知らせる機能
- チャットツールのステータス表示(Slack *アプリ開発中

ピークゾーンの精度を磨く機能
- 生産性トラック(TimeCrowdなど時間管理ツール)

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色んな機能が思いつきそうなので、ぜひITツールベンダー各社さん、ぜひブレストをさせて頂きたいです。

101人に聞きました

手弁当ですが、周りの方々に協力いただき、ピークゾーンの時間帯について教えていただきました。もしよろしければコチラから回答ください

気づき1:比較的午前中が集中できるようだ

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気づき2:84%の人が二つ目のピークゾーンを持っていた

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気づき3:40%の人が三つ目のピークゾーンを持っていた

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気づき4:一人で行う仕事に充てたい傾向

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職種の偏りもありそうですし、N=100ではありますが、私の身の回りには午前中がピークゾーンである人が比較的多かったこと。それなのに、彼らとは午前中にミーティングすることが多かったこと。これに気づけたので、今後は彼らとのミーティングは午後にシフトします。

こういった形で、自社やチーム内でピークゾーンを共有するだけでも、すぐにチーム全体のパフォーマンス改善のヒントは見つかりそうです。

共感していただけた方は、ぜひこの考え方を周りに共有して、日常会話の中で使ってみてください。きっとチームの共通言語になるだけで、個人にもチームにもいい影響があるはずです。

そして、ピークゾーンの考え方を用いたことで得られた気づきは、ぜひコメントください。

▼プロジェクトサイトを立ち上げています

ピークゾーンを上手く活用されている方々のヒントや、便利な情報をアップしていきますので、ぜひご活用ください。

TEAM  #SAVEthePEAKZONE

Produce 出村 光世
Copywriting 矢谷 暁
Planning 山田 潤
Planning 井倉 大輔
Planning 佐々木 剛哉
Planning 三輪 和寛
Art Direction 宮田 大
Tech Direction 荻野 靖洋
Illustration 松本 隆
UX Design 加藤 なつみ
Web Engineering Jay Jung

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