見出し画像

出版不況に『東京 野良桜』をブレイクさせる案

出版不況ってのは皆さんご存知のワードだと思うけど、写真集になるともっと深刻。
印刷の品質を問われるので、コストもかかるし大ベストセラーにはならないんで、アポ取って見せに行っても、「写真集は売れないんだよねー」って開口一番に言われてこっちはそれでもう気持ちが削がれるワケよ。
ま、オレの絵は確かに大ベストセラーにはならんだろうさ。(*´-`)

15年くらい前だと思うけど、人気ブログをそのまま移植した本の発行が相次いだ時期があって、それは今も続いてるんだけど、あの時「編集ってなんにも創ってないじゃん!」(プンスカ)と憤ったもんです。

ま、人気のブログだから出せばそこそこ売れるだろう、って着目点は商売としてはクレバーよね。(noteもその土壌だよね)
でもさ、それをゼロから築いてきた作者の上澄みをかっさらっていく感じがするんだよな。そのままじゃ。

11年前に『シンヤノハイカイ』個展を終えた後、某出版社にアポ取って持ち込んだ時、受付けてくれた方(女性)が急遽都合悪くなったとのことで、男性編集者に見てもらうことになった。
彼が開口一番「既視感がある」って言って、それは褒め言葉か?と喜んだが、実はその真逆で「夜帰る時に見る工事現場とか、どっかで見た感じがする」とか言われて、コイツ節穴かっ!?ってムカついたものです。w

あと、「これが本になって書店に並んだ時、お客さんが手に取って、レジに持って行ってくれるか見えない」とかも言われ、ソコまでオレが考えなきゃいけないのか!?編集ってのはまず素材を活かせるかどうかって視点が大事なんじゃねえのかよ!ってますます憤ったもんです。

でもね、その言葉がずーっとオレの心に刺さってて、ファイルの編集とかする際に、自分の中の客観性を持ってあれこれ考えるようになった。
ありがとう節穴編集者様。(肯否ないまぜの気持ち)

同じころ、『工場萌え』という本が大ヒットして、その年に出た写真集トップの発行部数を叩きだした。
それについて、某有名写真評論家さんは「あれはガイドブックだ」(写真集じゃない意)とか書いてるのをどっかで読んだ。

確かに写真は石井哲さんで文章は大山顕さんの共著。各地の工場撮影ポイントなんかも豊富に書かれてる。
大山さんはデイリーポータルZなどでピンポイントな独自の視点と超絶考察文章展開で有名な方だけど、自身も写真家であり団地やジャンクションなどドボクな現場をたくさん撮ってきた人。
その功罪はいろいろあるんだけど、「あれは写真集じゃない」とか言われても、その年はおろか、後年にシリーズ本も出たし、工場夜景クラスタの拡大に寄与したことは確かで、工場夜景を観光資源にした自治体もあるワケよ。

で、そういった物事を見て、オレは建築撮影のテクニックでガチに撮ってクオリティでは自信のある『東京 野良桜』シリーズに「日本野良桜学会」っていう赤瀬川原平さん的アヤシイ臭いを加えてサブカル志向の味付けを施そうと思ったのね。

PHOTO! FUN! ZINE! でも先日の個展でもラジオでも、野良桜学会のアヤシイオッサンキャラ全開でマシンガントーク接客し、「ツキジミチバタカリオキ」「コウエンカワヤヒサシ」などの「学名」に面白がってもらい、巻き込んで、#野良桜 投稿呼びかけZINE44部完売プリント140枚販売、っていうドブ板選挙みたいなことをやってるワケ。

おかげさまで、アサヒカメラ2016年3月号東京新聞記事東京FM生出演などのメディアに取り上げていただくごとに大反響いただいて、「野良桜ファン」は地味に増えてる感があるのよね。
目指せ!「タモリ倶楽部」、「マツコの知らない世界」出演!w

つまり、『工場萌え』クラスタが発掘され爆発したように、アンチ花見の名所である『野良桜』クラスタも潜在的にすごくいっぱいいるハズで、これはオレの写真集出せる勝機商機なワケだよおたちあい!!

しかし、「夏しか働かないTUBE」よりもさらにニッチな「桜シーズンしか売れない本」はリスクでもあるよな。w
だから、『野良桜2019』とか『シン・野良桜2020』とかってなシリーズモノムックにするといいんじゃないかな?ってアタマワルイオレは思うワケデス。

とゆーことで、「ソレ面白いね〜!」って言う編集者様ゆる募。^v^ /

ここから先は

0字

¥ 100

気に入ったら、サポートください。 よろしくお願いします。(礼)