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AIだけでSuno用の音楽の歌詞を作れるか実験してみた。

1.はじめに

その昔、バンドを組んでツアーで各地を回ったりして遊んでいるうちにテレビコマーシャルの音楽を作る仕事を頼まれ、プロミュージシャンやっていたこともある浅川です。

そういった事はできても苦手だったのが歌詞を作ること。何しろ繊細な情景描写とかメタファーによる感情表現とかムズい!!!

それでも仕事のために作っていましたが、今やAIがあるではないですか!もう、繊細な表現からインパクトのある表現まで「なんじゃこりゃー」と思われる歌詞を作ってくれます。そこで、今回はそういった歌詞の作り方を実験してみましょう。

2.歌の歌詞とは

すみません。大上段過ぎました。「歌の歌詞とは」なんてそんなのわかるわけないです。わかるわけないけど、最低このくらいは気をつけたいなというものがあります。それは、あくまでも私の主観です。

2-1.「好きだ」「愛している」などは禁句

すいません!すいません! あくまで個人の感想ですが、詩というものが表すテーマとしては問題ないです。というか重要なテーマです。ただ、詩というものは直接的な表現を多用化すると陳腐になってしまうと思っています。
したがって、そういった言葉はできるだけ使いたくないです。すみません。すみません。あくまでも個人の感想です。だから、「好きだ」を連呼するような歌詞を聞いていると恥ずかしいのです。

2-2. 比喩・暗喩の利用

2-1とも繋がりますが、物事直接的表現した歌詞を見ると。「小学生の作文か!」と感じる場合があります。すみません。すみません。個人的感想です。「直接的な言い方ではなく想像させろよ!その隙間を作ることで逆に普遍性がたかまるのじゃ!」なんて、不遜な考えが頭をよぎるのです。

2-3. リズム感の重要性

「音楽にすればどんな言葉でもリズム感良くなるよね」なんて思うかもしれませんが、「んーなことはねーよ!!」言葉にもリズムというものがあって、適正な言葉でないと音楽のリズムとずれてしまう場合も出てきます。さらには単語や文節のイントネーションなどもあるので、言葉の持つメロディーが存在し、そこから外れすぎると違和感もでます。

2-4. 流れることの重要性

リズムだけでなく、言葉選びにおける単語の相性というものも存在します。柔らかい単純な言葉の中にいきなり硬い言葉が入っていると異物感があり流れを止めてしまうかもしれません。もちろんそれを狙っていれることもありますね。この辺はケースバイケース。

2-5. 物語としての構造

例えば情景描写から始まり、起承転結的な物語性が高い歌詞も盛り上がるかもしれません。

これ以外にももちろんテーマ性とか、やってはいけない事などたくさんの考え方があります。そのへんは専門家の方に任せるとして、上記のような部分に気をつけて作ることにしましょう。

3.プロットを考え、とりあえず歌詞を作らせてみる。

AIに歌詞を考えさせるにしても基本的なプロットは必要になります。今回はそのプロット自体をAIに提案してもらいましょう。今回はこのプロットを利用します。

遠距離恋愛

  • テーマ: 遠距離恋愛の辛さと、それを乗り越えるための強い愛。

  • シーン: 空港での別れ、週末のビデオ通話、手紙のやり取り。

  • 感情: 寂しさと孤独、そして再会した時の喜びと安心感。

Cloud3による歌詞の制作。

先に実験して歌詞の生成の成績が良かったCloud3を使って上記の条件で歌詞を作ってくれと言ってできたのが下記。

承知しました。遠距離恋愛をテーマにした歌詞を作成いたします。著作権に配慮しながら、オリジナルの歌詞を考えてみます。

タイトル: 「君との距離」

verse 1: 空港の人ごみの中で 最後の抱擁 涙こらえて 「さようなら」じゃない 「またね」と言おう 心はもう 次の再会を待ちわびている

chorus: 遠く離れていても 心は近くにいる 寂しい夜も 君を想えば乗り越えられる 強い絆で結ばれた 私たちの愛 距離なんて関係ない 君さえいれば

verse 2: 週末のビデオ通話 画面越しの笑顔に癒される 声が途切れても 気持ちは伝わる この想いが 私たちを繋いでいく

(chorus repeat)

bridge: 手紙には書ききれない 溢れる想い でも筆を走らせる 君に届くように 孤独な夜も 君を思い出せば 明日への希望が 胸に灯る

(chorus repeat)

outro: 再会の日 抱きしめあう時 全ての辛さが 喜びに変わる 君との未来 きっと輝いている

この歌詞は、遠距離恋愛のテーマに沿って、空港での別れ、ビデオ通話、手紙のやり取りというシーンを織り交ぜながら、寂しさや孤独、そして再会時の喜びと安心感といった感情を表現しています。距離を超えた強い愛をメッセージとして込めました。

追加の説明や修正が必要でしたら、お知らせください。

悪くない。悪くはないがもう少し、改造しよう。

4.ChatGPTによる調整

下記の命令で先の詩を調整します。

以下の歌詞をメタファーが多用された歌の歌詞としてより感情的に刺激するストーリーを前提に情景描写から始まる歌詞に変更して。(このあとに先の歌詞が続く)

上記の命令で生成された歌詞です。

タイトル: 「君との距離」

verse 1:

薄曇りの空の下、
人々が交差する空港のモザイク。
最後の抱擁、涙を飲み込んで、
「さようなら」はまだ言わない、
「またね」と風に乗せて。
心はもう次の再会の春を待つ花のように。

chorus:

遠く離れても、
心の糸は絡み合う。
寂しい夜、君を想えば、
闇を照らす月のように乗り越えられる。
絆は海を越え、空を駆ける、
距離なんて幻、君がいれば。

verse 2:

週末のビデオ通話、
画面越しの笑顔に癒される。
途切れた声も、
感じる温もり。
この想いは無限の星々のように、
私たちを繋ぎ続ける。

chorus repeat

bridge:

手紙には収まりきらない、
溢れ出す想い。
でも、ペンを走らせ、
君の元へ翼を広げる。
孤独な夜も、君を思えば、
明日への希望が胸に灯る。

chorus repeat

outro:

再会の日、抱きしめる時、
全ての辛さが喜びに変わる。
君との未来、虹のように輝いている。

字数など整理して歌いやすい歌詞にしてと命令して調整。

君との距離

verse 1:
空港のモザイク、曇り空、
最後の抱擁、涙を隠して、
「さようなら」は言わずに、風に乗せて、
「またね」と心は次の春を待つ。

chorus:
遠く離れても、心の糸は絡む。
寂しい夜も、君を想えば越えられる。
絆は海を越え、空を駆ける、
距離なんて幻、君がいれば。

verse 2:
週末の通話、笑顔に癒され、
途切れた声も、温もり感じる。
無限の星々、この想いが、
私たちを繋ぐ光。

chorus:
遠く離れても、心の糸は絡む。
寂しい夜も、君を想えば越えられる。
絆は海を越え、空を駆ける、
距離なんて幻、君がいれば。

bridge:
手紙に収まらない、溢れる想い、
ペンを走らせ、君へ飛んでく。
孤独な夜も、君を思えば、
希望が胸に灯る。

chorus:
遠く離れても、心の糸は絡む。
寂しい夜も、君を想えば越えられる。
絆は海を越え、空を駆ける、
距離なんて幻、君がいれば。

outro:
再会の日、抱きしめた瞬間、
全ての辛さが喜びに変わる。
君との未来、虹のように輝く。

ま、まだ臭いというか陳腐な表現も多いしタイトル「君との距離」というのもダサい・・もう、全然駄目じゃん!って感じですが、歌詞としての方向性は見えてきたという感じはありますね。

本来は、これから先が重要です。他のいくつかのAIなどでも作らせてその中から使えるフレーズを持ってきたり、人力で書き直したりするわけです。そうなると、ガチで作詞する必要も出てきます。

ただ今回はすべてAIで作るというのが前提ですので、一旦これで作ってみましょう。

ま、音楽に乗せちゃうとそれなりに聞けてしまうのが面白いのですが、それが落とし穴でもあるなと思います。

5.まとめ

もちろん。本来歌詞を作るというのはとても難しいのだと思っています。それにそれほど言いたくなるような事が多くない・・従って歌詞が出来ない。なんてのは普通です。

そこにAIが絡むことで、歌詞作りのキッカケを与えてくれる可能性はあるでしょう。アイデア自体を頂いたり、たまには「これはすごいかも」と思えるフレーズが生まれたりします。そのバクチみたいなアクシデントも、一つのクリエイションです。

これま音楽を作ったことのない人でも簡単に音楽することが出来るように成ったというのは素晴らしいことです。今後そういった中でヒットする曲も生まれるでしょう。それはそれで楽しみですね。

ちなみに、私がパーソナリティーをやっているFM791のラジオの番組(ラジオリンカーン)のエンディングテーマをSunoAIで作りました。我ながらいい曲に成ったと思います。時期が来たら放送以外でも公開出来るかと思います。

上記はSunoAIで作った曲です。暇なときに聞いてみてね。

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