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【2023年7月スタート】シンガポール航空の無料機内Wi-Fiを徹底解説

 2023年になり、コロナによる行動制限も緩和されるなか、久しぶりの海外旅行を考えている方も多いのではないでしょうか。

 私はこの7月、以前から訪れてみたかったイスタンブール(トルコ)に家族と行くことにしました。航空券は、Skyscannerで比較的安かったシンガポール航空を選択。すると何ともタイムリーなことに、こんなニュースが。

ざっくり言うと、

  • これまではスイート、ファースト、ビジネスクラスの乗客とPPSクラブ会員(=要するに追加料金を払っている乗客)は機内Wi-Fiを無制限に使えたが、ふつうのエコノミークラスの乗客は2時間限定だった

  • 2023/7/1から、エコノミークラスの乗客も無制限に機内Wi-Fiが使用可能になった

ということです(!)
もともとエコノミーで2時間使えたこと自体素晴らしいのですが(笑)、これが無制限になるとはすごすぎ。退屈なフライトの時間もスマホをいじってしのげそうです。
 今回は、無料Wi-Fi開始初日にシンガポール航空を利用した体験記を通じて、無料Wi-Fiの具体的な利用方法を解説したいと思います。

※ちなみに、もともとシンガポール航空は世界の航空会社の中でもサービスが良いことで有名。世界航空会社ランキングでも上位の常連で、今年は1位に返り咲いていました(ちなみにJALやANAも常連で、今年はJALが5位、ANAが3位に入ってます)。

当日までにやっておくこと

①クリスフライヤー会員への登録

 無料Wi-Fiを使うにはまず、シンガポール航空の会員プログラムである「クリスフライヤー」に入会する必要があります。登録は無料ですので、公式サイトから入会しましょう。

https://www.singaporeair.com/ja_JP/ppsclub-krisflyer/registration-form/

 一応、機内でも会員登録ができると書いてありますが、後述するように通信速度自体はそこまで速くないため、フライト中に入会するのはかなり難易度が高いです。空港などでも、出発前は何かとバタバタするので、当日までに入会はオンラインで済ませてしまいましょう。

② 予約の「マイレージプログラム情報」欄でクリスフライヤーを選択する

 フライトを予約する際、加入しているマイレージプログラムを入力する欄がありますので、ここで「クリスフライヤー」を選択し、会員番号を入力しましょう。

↑は予約時の画面ですが、忘れた場合「予約の管理」画面から後で設定することもできます。

 この部分ですが、シンガポール航空はANAと同じ「スターアライアンス」のメンバーです。なので、もしANAなど(他のスターアライアンスメンバー)のマイレージプログラムに入会している人は、ここをそのプログラムに設定することもできるのですが、そうするとそのフライトでは無料Wi-Fiを使えなくなってしまうので注意してください。ANAのマイルをがっつり貯めるか、無料Wi-Fiを取るか、という苦渋の選択をする必要があります。。
 (クリスフライヤーに設定することでクリスフライヤーのマイルは貯まるのですが、オンラインショップの送り先がシンガポール国内限定など、ANAに比べ圧倒的に使い道に困ります(笑))。

機内での設定方法

 上の2つをしておけば事前準備は完了です。以下は実際の機内での設定方法。ここがネットニュースなどにはあまり書かれていないため、ちゃんとつながるか心配だったのですが、結論から言うと非常に簡単でした。

①機内Wi-Fi "KrisWorld" に接続する(離陸後)

 まずは機内でWi-Fiを検索し、"KrisWorld"というネットワークに接続します(フライト中ですので、モバイル通信の方は必ずOFFにしておきましょう)。
 しかしここでいきなり注意なのが、離陸前に接続しても次の②の画面が立ち上がらず、通信ができるようにならないことです。CAさんいわく「10,000フィート以上の高度に達したら使えるようになります」とのことだったので、離陸から10分くらいは待つ必要があります(離陸時は運航に必要な通信がいろいろあり、パイロットは特に集中しなければならない時間と聞くので、その関係もあって制限しているのかもしれません)。自分の座席に着いてしばらくは、"KrisWorld"が表示されるか確認だけしておきましょう。

②接続用ページに自分の情報を入力する

 離陸後、"KrisWorld"に接続すると「www.singaporeair-krisworld.com」というページが立ち上がります。このページでいくつかの情報を入力すると、Wi-FI接続が完了します。

こんな感じの表示が出たら、そのうちページが立ち上がります

 入力する情報ですが、すみません、一番大事なこのページのスクショを当日残すのを忘れてしまいました…(泣)
 ざっくり文章でお伝えすると、

  • Wi-Fiのプランを選択するような画面が出るので、「Complimentary Access」というボタンを選ぶ

  • クリスフライヤー会員に登録したメールアドレス、自分の苗字(ローマ字)、自分のシート番号(「53G」など)を入力

 これだけです。するとしばらくした後「You are now connected」という画面に切り替わります。これで接続完了です!

Connecting(接続中)と出始めれば、数秒でつながります
この画面が出ればOKです。
画面が自動で閉じたりしないので一瞬違和感ありますが、ちゃんとつながります

 座席前のポケットにもWi-Fiの詳しい説明書(英語ですが)が入っているため、よほどのことがない限りは問題なく設定できると思います。

説明書表面。上半分にも「簡単な2ステップで接続」と書いてある通り、本当に簡単です
説明書裏面。うまく接続できない場合のトラブルシューティングが書かれています
(キャッシュをクリアする、Wi-Fiの自動ログインをOFFにする、ブラウザを替える、などなど)

気になる通信速度は?

 接続が簡単なことはおわかりいただけたと思うのですが、気になるのは通信速度。私は機内でスマホがいじれるだけでありがたい、と思い速度は期待していなかったのですが、、、予想通り非常に低速でした(笑)
使ってみた結果をざっくりまとめるとこんな感じです。

  • SNS(Twitter、インスタ、LINEなど)閲覧はOK。画像の送信や読み込みには結構時間がかかります。

  • Google検索やネット記事の閲覧は読み込みに10秒~1分以上かかるものの、何とか可能。

  • YouTubeは永遠にロード中で一切使えず(ストリーミングはNGと説明書にも書いてあるので、TikTokやもちろんNetflixなども不可)。動画系を見たい場合は、事前にオフライン保存していくのが吉

  • Googleマップも、読み込みに時間がかかり過ぎて使い物にならず。

  • 飛行している地域によって速い/遅いなどの変化はほぼなし(安定して低速でした(笑))。

 家でスマホをいじるのと同じスムーズさでSNSや動画を見ることができませんが、SNSのタイムラインを追いかけたり、誰かとLINEやメールでメッセージを送り合うことはできる、そんなイメージかと思います。

充実した機内エンターテイメントを楽しむのも良し

 そもそもシンガポール航空は機内エンターテイメントが充実しており、事前にWEBサイトで映画のラインナップまで確認できます。邦画も結構あるので、スマホをいじらなくても案外暇をつぶせるかもしれません。私も帰りのシンガポール~日本の6時間は半分くらいスマホをいじらず、映画を観ていました(笑)

https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/plan-travel/local-promotions/krisworld-movie/

 この夏、シンガポール航空を利用した海外旅行に行かれる方はぜひ参考にしてください。そして、Wi-Fiを除いてもシンガポール航空のサービスは本当に素晴らしいので(機内の設備や機内食、日本人にも使いやすいアプリなど)、これから航空券を取る方には自信を持ってシンガポール航空をおすすめできます!こちらについても今後、機会があればご紹介したいと思います。

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