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【AWSコストを約83%削減、PV150%に貢献】「くるまのニュース」コスト削減 / 株式会社メディア・ヴァーグ

<サマリー>
・DELTAの「CTO Booster」を導入して「くるまのニュース」のアーキテクチャを更改
AWSコストは月額約340万円から、月額約60万円程度まで削減
・SEOスコア向上を下支えし「くるまのニュース」月間PVは約4.8億PVから約8憶PVまで増加

こんにちは、株式会社DELTAの広報です。

今回は、DELTAの「CTO Booster」を導入して、メディア・ヴァーグ社の主力メディアである「くるまのニュース」の月間サーバー代を約83%削減(月間約280万円相当)削減した事例をご紹介します。また、当サイトはアーキテクチャ更改に伴う速度改善・SEOスコア向上とメディア・ヴァーグ社編集部の尽力により、従来約4.8億PVから約8憶PVまで増加する(約150%増)結果になりました。

本記事では、株式会社メディア・ヴァーグの開発責任者である森様とともに、このプロジェクトの導入背景やインパクトについて振り返ります。

月のサーバーコストは約17%まで削減、SEOスコア向上を下支えしてPVは1.5倍に

馬場:まずは今回のプロジェクトの結果から振り返りをお願いいたします!

森:結論から言うと、サーバーコストは月額約280万の削減になりました。これはとても大きい効果です!

馬場:サイトの表示速度が上がった、Googleの評価が上がったみたいな話も耳にしました。

森:はい。4~6月ぐらいまでに関しては平均月間4億PVでして、「CTO Booster」のプロジェクトが開始する直前の8月には月間約5億PVを獲得していました。それが当プロジェクトの後には平均して月間6億PV以上になり、編集部の力もありつつですが、10月には月間8億PV超を叩き出しました。

ご存じの方も多いと思いますが、メディア事業はページの表示速度が離脱率に大きく関係してきます。表示速度が1秒遅れるだけで途中で離脱してしまう人がかなり多いため、施策完了後にページの表示速度が向上したことと、結果的にPV数が伸びたのは喜ばしいことです。

馬場:すごいですね。約2倍ですね。

森:また、アーキテクチャの更改に伴ってセキュリティ部分の改善も見られました。予算が限られている中、コスト削減代行サービスの範囲内でセキュリティの強化も達成できたことは嬉しいです。

馬場:そうですね。コスト削減のための施策の中で、セキュリティ強化にも効くオプションプランも提案させていただきました。結果的に自動で不要なアタックをいくらか弾いてくれるようになりました。

森:そもそも見込んでいたコスト削減効果が大きいのもあって、そのオプションプランは弊社には安く感じました。

馬場:実際に言える範囲で結構なんですけど、速度やセキュリティがアップして、事業売上はどのくらい伸びましたか?

森:そうですね。わかりやすく言えば、もともと売上計画に対して100%達成を見込んでいましたが、結果的には120%達成することができました。

株式会社メディア・ヴァーグ 森氏

馬場:この表現はいいですね。すごい。もともと達成してたけど、120%くらいということですね。
あと、開発体制とか組織体制とかで人の変化があったとか、こういうことにお金を使えるようになったとかありますか?

森:まず、社内でコスト削減意識が高まりました。役員陣も、コスト削減のためにお金を使おう、という意識になりました。
今までは売上のためにお金を使う、そのために労力、人件費を使うという感じでした。今回のコスト削減を受けて、「くるまのニュース」やそれ以外のメディア事業において、お金を使うことによってできるコスト削減はないかという話が出るようになりました。

:現在弊社でインフラ開発ができるメンバーは数名しかいませんが、採用もしていこうという話になりました。これだけインフラコスト削減による事業インパクトがあるのであれば、その重要性を見直し、外注やサービスに依存していた部分を社内でなんとかしていこうという感じになりました。

メディアは止まってしまうと売上だけじゃなくて信用問題にも関わってくるので、当然インフラの最適化が重要であるという意識はありました。
しかし、今回の件を受けて、より一層そこにお金をかけるとか、インフラの最適化について考えることの重要性が会社全体で共有できましたね。

馬場:社内のインフラメンバーに対する関心が高まったというのはほっこりエピソードですね。インフラメンバーといえば、よく怒られる役、ですからね。(笑)

:そうですよね(笑)ちゃんと動いているのってあの人のおかげだよねみたいに意識してもらえて、評価してもらえるようになったので個人的に良かったかなと思います。

信頼できる技術力は前提。その上で成功報酬制であることの安心。

馬場:サービス導入を検討していただいていた時の話を伺います。インフラコストの削減が気になってきた背景には何がありましたか?

:そもそも「くるまのニュース」のサーバー代は比較的高いのではないかとは感じていて、どうにかできないのかと思ってはいました。とはいえ媒体が大きくなってきていることから、確信がないまま何かを変えるのにはためらいがありました。すなわち、万が一サイトが止まってしまった時の損害・リスクの方が大きかったので、なかなか改善に手を出せなかったというのが正直なところでした。結果的にインフラ担当とこうしたらいいかなという案出しくらいはしていましたが、技術的確証はなかったので不安視をして放置していました。

馬場:そんな中で「やろう」と思っていただけたのは、なぜですか?

:最初は社外取締役から貴社サービスの紹介を受けて、お話を聞いてみようという感じでした。話を進めていくと、やろうとしていたアイデアに近しいものを提案していただけて安心感があったのと、信頼にたる技術を持っている人たちだと判断できたことと、成果報酬型であったことがお願いする理由になりました。

馬場:ありがとうございます。技術に対する信頼感はどこから感じていただけましたか?

:最初の提案の段階で細かに施策を説明されていたのと、提案の段階で丸パクリできるくらい詳細にお話ししてくれたことが信頼に繋がりました。逆にそこまで詳細に話してくれたからこそ、裏切れないというか、しっかりとした調査や、やり方やリスクに関して説明をしてくれたことから、技術力の高い人たちが携わってくれるのだろうなと思いました。

馬場:ありがとうございます。どうしたら信頼していただけるかは、最近私たちもすごく考えています。社内のノウハウを守るという観点も持つべきですが、できれば、誠実にすべて話して、それに感謝してくれるいいクライアントとフェアに進めていきたいです。

路線変更も成功報酬なら追加コストなし。メイン業務はすべて任せることができた。

:弊社のインフラ担当がどこまで工数がさかれるか、逆にどこまでお任せできるか、逆にどこまで担当するかも議論になりました。

馬場:大事な論点ですよね。オンボーディングのコストやマネジメントコストがかかりすぎて、外注入れても良くならないというのが日本のIT企業が抱える恐怖心だと思います。蓋を開けてみて、実際どうでしたか?

:メインの業務は全てお任せすることができたと思っています。こちらでしか作業できないことなどはもちろん自分たちでやりましたが、かなりの権限を任せて作業してくれました。
途中で想定していた構成を変更することになった時も、勝手に作業するとかではなくて、提案と影響範囲、メリットデメリット等含めて説明していただけたので、不安等もなく色々と臨機応変に対応してくれてよかったです。

馬場:よかったです。我々は成功報酬でやっているので、そういった変更の舵を切りやすいですね。

:確かにこれは成功報酬だからこそですね。構成が変わることによって金額や見積もりが変わるのであれば、自分たちでやるかということになりそうですが、成功報酬だから弊社も損することはないし方針変更もしやすかったと思います。

株式会社DELTA 馬場氏

馬場:外注やパートナーさんを受け入れること自体への抵抗感はありましたか?

:弊社はもともと開発をパートナーさんへ外注することが多かったので、外注すること自体に懸念はなかったです。

馬場:逆にいろんな方と付き合っているからこそ、やりやすかった点とか難しかった点とかはありますか?

:そうですね、ホウレンソウを徹底していただけたのはよかったです。権限を渡して一番困るのってやばいこと起きてるけど事後報告である、とかですよね。向こうとしては善意であってもこちらの意図と違うときにすぐ気がつけなかった、ということが一度でもあると以後ハラハラするのですが、(笑)そういうことはなく、安心して任せられました。
リリースのタイミングも深夜が多かったのですが、深夜でも対応していただき、何かあってもすぐやりとりできる体制があって、全てしっかり内容を把握したうえでgoを出せる環境だったのがよかったです。

馬場:私もドラスティックな提案である分、最初は緊張していましたが、話したらわかってくれる、対エンジニア感があってスムーズでやりやすかったです。対プライドみたいな感じでやりづらさみたいなのはなかったです。

:作業していてチームになって動いている感じはありましたね。

馬場:はい、私としてはやりやすかったですね。他には何か議論になったことはありますか?

:上からは金額が大きすぎて、ほんとに騙されてない?詐欺じゃない?と言われました(笑)。

馬場「我々もほんとにあってるのか、計算ミスはないかを何度も確認しました。(笑)」

ファンがいる強みを活かして、エンジニアも新規事業に挑戦していく

馬場:コストが削減されて、売上も上がって嬉しい限りなのですが、引き続き私たちもできることはサポートさせていただきたいと思っています。来年は貴社エンジニアチームとしてはどういう年になりそうですか。

:現在メディア事業の売り上げが太い柱ですが、会社としてより安定感を増していくためにも、新規の開発が増えていくと思います。背景には、Googleから来年サードパーティクッキーがなくなるという話があります。iPhoneではすでに備わっていますが、Androidでも2024年9月には完全廃止されるとのことです。これによってサードパーティクッキーを使っているアドテクの広告の単価が下がると予測し、その収益に依存しない安定感のある事業やチームを作っていきたいと考えています。

馬場:確かにそのニュースは界隈では話題になっていますね。

:個人的には中小メディアの収益化は今より難しくなりそうだなという感覚です。

馬場:そう考えると、既にファンがいる貴社メディアは強いですね。

:そうですね。基本的に専門的なメディアなので、その強みを活かしていける新規事業を考えています。

馬場:そこらへんは森さんが引っ張っていきますか?

:そうですね。案件自体を考えるのはディレクター職が強いですが、それに対してどれくらいのシステム的な要件が必要でどれくらいのコストがかかるかということは自分の方で引っ張っていくので、実際に作っていくのは仰るとおりです。

:他にも、今はコスト削減に対する社内システム(ツール)作り、人でやっているところをシステムでなんとかできないかというのをやろうとしています。

:個人的にDELTAの技術力に関しては当てにしたいと思っており、より専門的な案件が出てきた時、社内でやりきれないときは手を借りたいです。やりたいことがスピード感をもってやれない、社内の技術力じゃ足りない場合でも、DELTAさんがいればなんとかなることはあると思っています。

馬場:ありがとうございます。ぜひともご支援させてください。引き続きいい関係でいれればと思っています!

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