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スポーツスタジアム命名権の世界最高額は?

スタジアム・アリーナの命名権(ネーミングライツ)は、建設時・改築時だけでなく運営費を安定的に賄うためにも、有力な資金調達手段だ。

命名する企業にとっても、スタジアムを本拠地とするチームの人気が高まったり、スタジアム内外のエンターテイメントの価値が高まることで、そのスタジアム名が世の中に露出することが増えると嬉しいため、運営側とのモチベーションの方向性が合致しやすい。

日本でも、多くのスタジアム・アリーナでこの命名権が活用されている。

例えば、MAZDA Zoom-Zoomスタジアム 広島の命名権はマツダが年間2.2億円で契約している(2019~20124年の5年間)。

サッカースタジアムでは、日産スタジアムが年間1.5億円、味の素スタジアムは年間2.3億円で、いずれも5年契約となる。

そして、現存する命名権でも最高額と言われているのが日本ハムの本拠地「エスコン フィールド HOKKAIDO」年間5億円以上と言われている。

世界に目を移すと、その規模に驚愕する。

例えば、プレミアリーグのトッテナムの新本拠地の命名権について、こんなニュースが出た。

昨年オープンしたトッテナムの新本拠地のネーミングライツ取得に、世界最大のEC企業「Amazon(アマゾン)」が名乗りを上げている。10年総額2億5000万ポンド(約337億円)の大型契約を結ぶ可能性が浮上していると英紙「デイリー・メール」が報じた。
(Football ZONE web)

つまり、年間約34億円の契約。さらに、首都ロンドンに建つ最新スタジアムでもあるため、ナイキなどの複数企業がこの命名権に関心を示しているとのことで、さらにこの価格は吊り上がる可能性がある。

そして、命名権がらみで最も話題になっているのは、2020年4月に発表された、バルセロナ本拠地・カンプノウの命名権売却だ。

バルセロナは、新型コロナウイルス感染症の治療研究支援のため、63年の歴史の中で初めて命名権の販売に踏み切った。

ここに手を挙げたのが、イギリス人資産家である、アルカイ・デイビッド氏。3,500億円の資産を有するという同士のコメントが下記。

「マンチェスター・シティは(エティハド航空との)年間契約で1800万ポンド(約23億9000万円)を受け取っており、スパーズは2500万ポンド(約33億1500万円)で買主を探している。しかし、バルセロナは別のレベルにいる」

つまり、先ほど挙げたトッテナムや、それ以外の高額命名権を超える価格での契約になりそうだ。

ちなみに、アメリカのコンサル会社Duff & Phelps社が、レアルマドリード等命名権を販売していないスポーツクラブも含んだランキングを発表しているが、ここでは年間約40億円程度で試算されている。

バルセロナの売上は約1,000億円なので、その4%を支える新しい収入源としても小さくない。

近いうち、このバルセロナの命名権が世界最高額の命名権になると思われる。

<参考情報>
正確な情報はないが、現存する命名権で最も高額なのは、上述したマンチェスター・シティの本拠地である「エディアハド・スタジアム」と思われる。



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