スペインでは人気2位『パデル』
今日のベンチャースポーツはパデル。
パデルは日本でこそ約1万人の競技人口だが、世界では1.200万人が楽しむスポーツであり、得にスペインでは400万人が行うメジャースポーツだ。
動画をみると分かるように、パデルはテニスととても似ている。
スペインでは、そのテニスよりも人気があり、サッカーに次ぐ2番目に競技人口が多いスポーツとなっている。
パデルのルールはほぼテニスと同じ。
大きな違いは下記となる。
①2対2のダブルスのみ
②周囲の壁にボールを当てて良い
②の壁当てが、パデルの面白さ。
トッププレイヤーは空間認知能力は突出しているのだろう。
ちなみに、現在の世界ランキング1位はFrancisco Navarro Compán選手。
最も注目される大会であるWorld Padel Tourの賞金が約1,500万円(一人当たり)なので、1大会の優勝賞金が数億円を超えることも多いテニスには及ばない。
(参考:How Much Do Padel Players Earn)
しかし、テニスと同じく個人の露出が多く、世界の競技人口も多いため、個人スポンサーからの収入はツアー賞金以上に大きいと想定できる。そう考えると、トッププレイヤーは十分に余裕のある生活ができる状態だろう。
先述のFrancisco Navarro Compánのユニフォームをみると、世界有数の保険会社であるアリアンツ社や、スウェーデンの請求サービスを提供するIT企業のeuro finance社といった大手企業が名を連ねている。
また、大会スポンサーにはLACOSTE等の有名ファッションブランドも入っているようだ。
ちなみに日本ではダンロップや住友ゴムが普及に力を入れている。
協会ホームページのコンテンツも充実していて勢いを感じる。
日本ランキング1位の富田一輝選手の記事も面白い。まだ若干24歳、社会人生活をしながらパデルを始めていたが、いまは単身スペインに渡航して修行中。
アディダスもパデル特設ウェブサイトを運営中で、結構スポンサーしている選手もいるみたい。
2019年には「パデル神戸プラス」というパデル専用コートを立ち上げた神戸は「パデルの聖地に」と意気込んでいる。
地域、企業のサポート機運が高まっている中、相対的にディスタンスも取りやすいスポーツであるパデルは今後もその成長に期待したい。