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ワインで蘇ったまち(北海道池田町)

【まちnote #19】北海道池田町

昨日の池田市に続き、池田シリーズ第2弾。

十勝ワインで有名なまち、池田町。

今でこそ池田町の代名詞となったワインですが、そのはじまりは50年以上前に遡ります。昭和20年代、池田町を襲った第一次十勝沖地震と冷害の苦境を乗り越えるため、「ブドウ栽培」と「ワイン製造」が始まったそうです。

このころの池田町は、極度の財政赤字に陥り1956年、「財政再建団体」に指定されています。相当な危機感から始まった、起死回生のまちづくり施策であったと言えます。

その後の池田町の試行錯誤はこちらの記事に纏められていました。

なお、十勝ワインを造る「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」は日本初の自治体ワイナリーで、今でも町直営の状況が続いています。

その財務諸表も公開されており、直近は来場者数の減少などにより、過去の利益余剰金の積み上げがありとても健全な財務体質となっており、自治体運営の組織体としての分かりやすい成功事例です。

ちなみに、冷涼な北国のブドウは酸味が強くなるそうで、その酸味によって白ワインはフルーティーで爽やかな味わいに、赤ワインは長期熟成に耐えうるようになり、北海道の大地を活かした美味しいワイン造りが実現しましたそうです。

観光の観点では、十勝ワインを味わい、体験できるワイン城が人気です。

また、いまはコロナ環境下で中止になっていますが、池田町のビックイベントワイン祭りには、人口6,000名の小さな町に、5,000名の来場者が訪れていたそうです。

そんな、十勝ワインを中心に栄えるまちですが、新たな挑戦も始まっています。

町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)が独自開発したブドウ品種「山幸(やまさち)」が、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録されることが決まったそうです。これにより、欧州連合(EU)諸国に輸出・販売するワインのラベルに品種として表示できるようになり、積極的にEU向けの商品を開発していくそうです。

ワインを堪能しながら、そのまちづくりへの情熱を感じる、そんなまち歩きができそう。

はーいきたい。

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