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勉強の特徴

ミョーなタイトルをつけてしまいましたが

noteを読んでるみなさまは勉強好きでしょうか?

今日は、「勉強」ということについて考えてみました。

結論を言ってしまえば

「勉強」は、その人が必要性を感じなくなったところ(ポイント)で止まるだろうということです。

これは、経験談の域をでないのですが

「英語」も「数学」もその他のことも、全部、それ以上の必要性を感じなくなったところで「勉強」は止まっています。

「勉強」の多くは「書物」や「参考書」「教科書」などによって体系化されています。

大体の「勉強」は先人が体系化したものをなぞるのです。

そうすると、「勉強」を促すのは「必要性」と「魅力」のふたつ、またはいずれかでしょう。

逆に、「必要性」と「魅力」のいずれも喚起されなければ、「勉強」は親などの他者からの強制なしに自発的にやらないだろうということです。

「英語」の勉強は、いまアラフィフの僕が40歳くらいのころ、アメリカなどに自分が行って、英米人とかのネイティブとペラペラそれを喋る自分をイメージできなくなったというのもあります。

そのころ「中国語」を始めて、中国語検定の準4級に受かったからというのもありましたが、英語を自在に使っている自分がイメージできなくなったのです。

「必要性」も「魅力」も自分の中でとりあえずは後退してしまったのです。

「中国語」も4級までは受かったのですが、現在、概ね「英語」と似たような状態にあります。

現在、アラフィフの自分は様々な理由で派遣のアルバイトをやっています。

50歳前後になって、アルバイトという境遇になりますと、これは、フツーの意味での「勉強」はコスパの悪い行為にも思えます。

もちろん、バイト先の休憩室とかで、僕よりさらに齢がいってると思われる年配の方が、「参考書」っぽい書物を見入ってたりする光景に出っくわすこともあります。

先人の知恵を軽視するわけではありませんが

先人が体系化したものをなぞる式のやり方は、職業などで「専門家」を目指す場合を除くと、「必要性」と「興味・関心」が消失した時点で止まってしまうようです。

情けないはなしですが、30代のころ、いわゆる「恋愛指南書」みたいなものを数冊買ったことがあります。

でも、そのころはまだマシで、

というのは「大本命」がとりあえずはいたからです。

しかし、アラフィフになりますと、特に「派遣バイト」という身分になりますと

職場などで、特定の「大本命」というのが成立しにくい現実に直面しています。

というのは、派遣に多くを依存してる職場は、一般の職場みたくシフトが固定してないので、ここ二週間で誰に何回会うかはかなりランダムなのです。

誰が自分の中で「推し」になるのかは、その人の自存的魅力より、直近でもっとも強い刺激(接触などの)があった人になりがちです。

こうなると、順位(?)の変動が下手をすれば出勤のたんびに代わってしまい、これでは「大本命」ひとりは成立しにくく、というより「大本命」という錯覚(?)の対象が、週の初めと終わりでは違っていたりするのです。

こんな気の多い、ビミョーに人間失格状態になりますと

恋愛指南の専門家も「おまえなんぞに教えることはなにもない!」と匙を投げることでしょう。

しかし、情けないわたしのはなしで恐縮ですが

「教科書」どおりやお勉強ではどうにもならない局面が人生にはしばし生じます。

僕は、「お勉強」に精を出してる人はある意味幸福だと思います。

その先に何かあるだろうからです。

嫌みを言ってるのではありません。

中高年で「お勉強」なんかが意味をもたない救いがたい状況にあるのは、それはお前が、人生の前半で「勉強」をサボったからだろうと言われれば、そうでないとは言えず返す言葉もありません。

もっとも、中高年は本来だと「お勉強」などをする年齢などではなく
教える立場なのでしょう。

僕は、これは、やや悲観論になりますが

いわゆる「勉強」はややですが徐々に廃れていくのではないかと想像しています。

高校生くらいが、かなりスマホやネットに釘付けです。

気が散るものがありすぎます。

また、既存の知識では太刀打ちできない局面が次から次へとでてきます。

中高年で、学生時代かなり勉強をしたであろう人が低所得に甘んじています。

遠い外国の情報もたちどころに、手の中のスマホに映し出され、わざわざ外国語を習得する必要は下がっているようです。

いや、はなしがそれました。

この文章は「勉強」がこれからたどる運命ではなく

「勉強」の特徴でした。

いわゆる「勉強」は、その人が「必要性」を感じなくなった時点で止まるだろうということです。

大学の教授、特に語学とかだと、いや語学に限らず、大学の教授とかだと、これは「勉強」とは一生(少なくとも退官するまでは)手を切れないでしょう。

専門家として仮に自立できるレベルにはいかなかったとしても、「勉強」には一応の利点はあるでしょう。

それは、フツーに引き出しが増えるということです。

ただ、40歳をすぎれば、フツーの意味での「勉強」はコスパの悪い人生状況もかなりあると思います。

特に、フツーの仕事をやっていたりしますと、仕事とは直接関係のない「勉強」を積んでも、それで「専門家」として自立するのは見えてきにくいとは思います(個人差はあるでしょうが)

派遣などや、パート・アルバイトなどになりますと、これも個人差はありますが、かなり若いうちから、やはり「勉強」はコスパの悪い(少なくとも短期的に)人生状況といえるかもしれません。

特に、当面やってる仕事と何の関係もない「勉強」ほどそうでしょう。

「勉強」など要らない!と申してるのではありません。

スマホの普及と、既存の枠組みがすぐに無効化される状況と相まって
「勉強」の「必要性」は下がってくる。

「勉強」じゃなくて「ググれ」ばいいんだろ?と言われれば返す言葉もありません。

また、逆に「勉強」をやってる人がこれほど多い時代もありません。

たとえば「占い」系の勉強をやってる人はどの時代にもまして増えてるようです。

すでに専門家として世間に認められてるような人を除くと、アマチェアが食い込む隙がないように見えます。

また、あるジャンルで

自分が井の中の蛙にすぎないことを悟るのは、スマホの普及で昔より早いんです。

昔の人のほうが、スマホがなかったので、より長く勘違いして(自己の才能とかを)いられたのです。

ともあれ、「勉強」というのは、その人が「必要性」を感じなくなったところで止まってしまう。

ここでいう「勉強」はいわゆる「学習」ではありません。

「学習」は脳が完全に破壊されない限り、どの年代にも起こります。

パブロフの犬にだって「学習」は起こるんです。

ただ、個人的感想を述べれば、いわゆる「勉強」じゃあ乗り切れない現実も多いです。

僕は、40歳以降は「勉強」より「考案」とでもいったものをすることが増えています。

「勉強」で人生の側面を乗り切れる気があんまりしないんです。

いまさら専門家として自立は難しいでしょうし

「学ぶ」より「考え」ています。

「考え」ても「行動」しなきゃ意味がない?

そうかもしれませんが

40歳をすぎれば「行動」オンリーで人生を切り開くのは難しいでしょう(体力などにもよりますが)

「必要性」と「魅力」(興味・関心)、このふたつかもしくは、いずれかがなければ「勉強」はしなくなると思う。

いわゆる「勉強」は役に立つか?

「実利」と「社会地位」という現実的観点からすれば、「勉強」という行為は直接の報いはあまりないこともある(特に専門家として自立できるレベルに至らなければ)

報いをあまり受けられないガラパゴスみたくなったら、それは「趣味」と考えるしかないのかもしれない。

それでも、「勉強」はしたほうが「引き出し」(モノを考えたりする際の)は増える。

ブッシュマンたちに「勉強」をすすめる人は少ないと思う。

「必要性」がないからだ。

僕も、アラフィフになって、先ほどの恋愛のはなしじゃないけど、この齢になって、いよいよ「勉強」じゃあ乗り切れない側面が増えていく。

決して、「怠惰」からというわけではなく、「勉強」はあんまりしなくなっている。

本屋にも図書館にも答えがなさそうな現実に直面することが増えてるからだ。

そんな若干情けないアラフィフのわたしも、また「勉強」の「必要性」が生じれば、またはその「魅力」にとりつかれれば、「勉強」を始めたりするのかもしれない。

長い御託にお付き合いくださり、ありがとうございます。

「勉強」というものに対する、アラフィフ派遣フリーターの雑感でした。

「勉強」ということに対するスタンスは人により境遇によりでしょうねぇ。

たとえば「勉強」を怠ると、たちまちライバルに先を越されて食いっぱぐれる職業境遇だったら「勉強」はやめたら大変でしょう。


(あとがき)
派遣バイトの仕事先にくる高校生が「勉強」をまったくやる気が起こらないとはなしてるのを聞いて、「勉強は必要です」みたいな建前論を一旦ぬきにして、それは何なんだろうということを考えてみました。
僕も二浪(宅浪)の末、返済不要の奨学金をゲットして大学に進みましたが、2年時にこころを病んで除籍になり、その後30ちかくまで引きこもりで、現在は派遣なんかをやってますから
高校生に「とにかく勉強していい大学に受かれ!」みたいなアドバイスはしづらい立場なんです。
「勉強」をすれば「魂」の次元が上昇するみたいなはなしは、あんまり信じないタイプですし
「勉強」好きが昂じて、逆に経済社会でガラパゴス的な袋小路にはまってる人なんかいくらでもいるわけです。
かといって、高校生に「勉強なんかまったく要らないよ!」と啖呵も切れないし
アラフィフにもなって高校生のはなしに、明快な答えを出せずしどろもどろです。
地球って謎の星ですね。

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