マガジンのカバー画像

がん と 生きること

154
運営しているクリエイター

#卵巣境界悪性腫瘍

病歴26:第1クールから第2クールへ

病歴26:第1クールから第2クールへ

この記事では、今回の抗がん剤治療のスケジュールについて、書いていこうと思う。
今週からは第2クールに入った。クールというのか、二回目というか。この表現の統一が難しい。
前回は1クール3セッションだったので、クールという表現がしっくり来たが、今回は1クール1点滴なので、クールというのもなんだか違うのかなぁ…?

さて、おさらい。
4月18日(月) 再発の告知。抗がん剤で治療していく方針決定。
4月2

もっとみる
病歴25:精神的なケア

病歴25:精神的なケア

現在、私は、がんの治療に関して、婦人科、緩和ケア内科、精神科で治療を受けている。耳鼻科や眼科にも通っているが、それは直接、がんには関係ない。

婦人科の主治医は、大変、忙しい。
服薬について、症状について、なかなか相談しづらい。
それで、緩和ケア内科にも相談するように、取り計らってもらうようになった。
それが一年ぐらい前だっただろうか。
抗がん剤治療が終了して1年が経過しても体力が戻らず、リムパー

もっとみる
病歴24:剃髪のススメ

病歴24:剃髪のススメ

これから抗がん剤治療を受ける方は、抗がん剤治療を開始する前か、直後でもよいので、髪の毛を短くしておくことをお勧めしたい。
抗がん剤は、細胞分裂が盛んな部位に作用する。その細胞分裂にブレーキをかける薬剤だ。
そういう細胞分裂が盛んな場所であるのが、腫瘍であり、骨髄であり、毛根であるのだと教えてもらった。
髪の長さが長いと、弱っている毛根が髪の自重に耐えられず、引っ張られて頭皮が痛く感じる。
私の体験

もっとみる
病歴23:換毛期の猫

病歴23:換毛期の猫

換毛期の猫は、撫でれば撫でるほど、毛が抜けて、まとまり、ふわふわと風に舞う。
ブラシや櫛をすると、無限に抜け続けるのではないかというぐらい、毛が抜ける。
もしかしたら、抜け毛を集めると、もう一匹、猫ができるんじゃないかというぐらい、抜けるものだ。
特に、冬毛から夏毛に入れ替わる時がすごい。

前回の抗がん剤治療の時は、櫛を通せば、櫛に絡みつくように髪が何本も抜けるのを見て、お岩さんを思い出した。

もっとみる
病歴22:抗がん剤治療中にあるとよいもの

病歴22:抗がん剤治療中にあるとよいもの

退院したのは日曜日の午前中のことだった。
病院の中では歩き回っていたつもりだったが、荷物をごろごろと引っ張りながらタクシー乗り場へと歩いていると、途端に息切れがした。
この病院からタクシーで帰宅するのは、前回の抗がん剤治療のラスト以来だ。

午後、私は体力的にちょっと無理をしてでも、買い物しておきたいものがあった。
欲しいものは、近所のドラッグストアと、通販で事足りる。
この記事では、私が抗がん剤

もっとみる
病歴21:抗がん剤治療2回目の1クール目

病歴21:抗がん剤治療2回目の1クール目

2019年に卵巣腫瘍を再発し、手術と抗がん剤治療を受けたことの記録を書いておいたことは、今回の自分にとって、よい資料になっている。
だから、今回も記録をつけて行こうと思うのだが、見出しの管理が難しいものだなぁ。

さて、二泊三日と言われて入院したのが、再発が分かった二日後の水曜日のこと。
この記事では、その入院のことを記録しておこうと思う。

抗がん剤治療の1クール目が入院で行われるのは、アレルギ

もっとみる
病歴20:3回目の再発、つまり4回目

病歴20:3回目の再発、つまり4回目

やっぱりか。
思わず、声に出た。
主治医が「なにか自覚するような前兆がありましたか?」と尋ねる。

2021年9月のCTの検査で、腸の一部が変形、腫瘍が大きくなってきているのではないかと疑いがかかった。
そのため、10月には生まれて初めてのPETの検査を受けることになった。

この時も、PETを受けるか、様子を見るかの2択だった。
「様子を見て、腫瘍が大きくなるようだったらPETを受けたらよいので

もっとみる