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#急に具合が悪くなる
あなたが「変わる」時はいつか?
「急に具合が悪くなる」は、思った以上に多くの皆さんの手に届き、発売3ヶ月にしてすでに5刷が決定しました。ありがとうございます。
圧倒的に引用されているのは、4便で宮野さんが「私は不運ではあるが不幸ではない」と宣言する箇所、最終便で宮野さんが、偶然と運命を通じて世界を愛すると綴っている箇所です。
自分ではいかんともし難い理不尽に見舞われても、これは不運ではあるが不幸ではないと、その状況に力強く抗
宮野さんのはじめに、宮野さんの最後に
文章を生業とする人間が、人生の最後に書く文章とはどんなものだろう。
本の「おわりに」ではなく、「はじめに」が最後に手がけた文章になる研究者はどれだけいるだろう。
多くの方が10便に出る宮野さんの言葉を、彼女が最後に残した言葉として取り上げている。
でも時系列で考えると、彼女が最後に書いたのは10便ではない。彼女が最後に書いたのは、書簡の「はじめに」である。
偶然と運命を通じて、他者と生きる始
書籍『急に具合が悪くなる』
宮野真生子・磯野真穂 2019 晶文社
作家の村山早紀さんに教えていただいて、手に取った。
その後、読み始める前に、私がまさに『急に具合が悪くなる』とは、誰も予想がつかなかったはずだ。
私自身にはかすかな予感がありつつも、まさかこんな時にと思ったのだから。
そういう臨場感と御縁のある読書となった。
三度目のがん治療……手術のために入院した先で読み始めた。
二人の知性が、とにかく素晴らしい。