指摘したって仕方ない/新井由木子
世の中には「なすすべがない」ということが往々にしてありますが(思いつき書店vol.074 なすすべはないの巻参照)、更に「自分の体でありながらも、なすすべがない」ということも、残念ながらあるのです。
当事者であり、誰よりもそのコンディションがわかり、努力もダイレクトに実感できる存在でありながら、コントロールできない。無力感に苛(さいな)まれることこの上ない事態です。
わたしの場合は自身の「汗」について、なすすべのない思いをしています。自分でも呆れるほどの汗かきで、真冬