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植物油脂のこと

 先日、中学生さんにアイスクリームのお話をしました。「アイスの種類によっては植物油脂が入っているものがあるんだよ」というところから、植物油脂の一つであるパーム油のことをもっと知りたい!とのお声が✨
学校では教わらないことにも興味を持って「知りたい!」と自発的に学ぶ姿にお応えしたいと思います(^^)

パーム油はアブラヤシが原料。ココナッツオイルの原料とは違う植物です。

最近では油について、健康にいい油とか悪い油とかよく聞きます。

私はココナッツオイルをお料理に愛用しているので、パーム油の問題について触れたとき、「ココナッツオイルも悪い方の油なのー??💦」と焦りましたが、別のものだということで一安心。

身体に良いとされるココナッツオイルは中鎖脂肪酸。
栄養の吸収を高めながら代謝を促進し、余分な脂肪を分解・排出してくれます。
ビタミンEが多く含まるので、肌を自然な美しさへと導き、日焼けによる体の酸化を防いでくれる上に、保湿力もある。  
つまりダイエットにも美肌にもおすすめ💓

逆に問題とされているパーム油について。

アブラヤシは、年に何度も収穫できるという生産性の高さから安く提供できるため需要も多く、インドネシアやマレーシアでたくさん植林されていますが・・・

それに伴い、環境破壊が問題になっています。

インドネシアやマレーシアでは20年間で36万ヘクタール(九州地方くらいの広さ)の森林が伐採され、マレーシアのサラワク州では原生林の面積が残り5%以下しか残っていません。動物たちも地を追われ、ボルネオ島ではオラウータンが100年のうちに90%減ってしまいました。
熱帯雨林の泥炭湿地が乾き、森林火災も起こりやすくなっています。

生産性が高いということは収穫に人手が必要なので、
子供たちまでも労働に駆り出される、
農薬や除草剤もたくさん使用するため、生産者さんへ健康被害が・・・
と、問題だらけ。

そして、私たちに最も直接的に問題になっているのが健康の問題。

パーム油は飽和脂肪酸(パルチミン酸)です。
血中の悪玉コレステロールをあげて動脈硬化、心疾患系の病気を引き起こします。
WHO(世界保健機関)も、こういった飽和脂肪酸の取り過ぎについて、注意喚起しているレベル。

そして”植物油脂”と表示される油は不飽和脂肪酸。
植物油脂はドロドロとした油で使いにくいので、水素を添加し透明でサラサラに精製されます。
そうして生まれるトランス脂肪酸(部分水素添加油脂由来)は、その構造がプラスチックに似ているので「食べるプラスチック」という表現をされます。体外に排出されにくいものです。

実はトランス脂肪酸は、牛などの反芻動物の腸の中でもバクテリアが作り出している(反芻動物由来)のですが、これについては通常の摂取量が少ないため病気のリスクまでは言えないようです。

しかし、植物油脂に水素を添加してできるトランス脂肪酸は、農林水産省が「明確に健康リスクのある工業的な食品添加物」としています。
(アメリカでは2018年に使用を規制)

・血中の悪玉コレステロールの値をあげ、善玉コレステロール値を下げる→
 動脈硬化、心筋梗塞などの病気のリスク
・アレルギー発症リスク
・肥満のリスク
・妊婦さんの摂取で胎児に低体重、流産の危険

といったさまざまなリスクをあげてしまうトランス脂肪酸。

「一日の総摂取カロリーの1%未満に抑えるように」とのことですが、こういった油については食品成分表示がはっきりされていないのが現状。
「見えない油」として、私たちは知らず知らず食べていて、実際のところどれくらいとっているのかわからない💦
これってすごく怖いなと思います・・・

アイス、ケーキ、焼き菓子、スナック菓子、コンビニの揚げ物商品、ファストフード、外食やお惣菜に使われていて、何油かわからないけど「植物油脂」として(揚げ油については表記もされていません)食べているのです。

なんと「パーム油を1人年間4キロ食べている」らしい日本人。

とはいえ、植物油脂いろんな食品に混ざっていて、避ける生活はなかなか難しい・・・
成分を見て選び最小限しか摂らないこと、
排泄できる身体であることが大切😄

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